2005.3.30
(神奈川・A海岸)
…ホシダカラ幼貝。58mm。やはり来ていたかという感じ。今秋は生を採りたいなあ。
 
…本日の収穫品。上段からツグチ2、中段ウキ×4、下段左からクロ・ニセサバ・カミスジ・種不明の幼貝。サイズは一番大きなウキが17.5mm。三浦でこんな固め打ちはなかなか…。それはそうとさて、この幼貝は果たして…?。
 
左ニセサバ、右は前々回採集のサバモドキ。背の模様のほか、
歯の長さ太さ粗さも異なる。この内唇歯のアンバランス加減も
ニセサバは当地では自己初。地味な貝だが、嬉しい。
 
おまけ。アコヤガイ?岩に取り付くの図。真珠がないか見てみようかと思ったが、健気に岩に垂直に張り付いているのでやめた。
 
 
…3月に入り、忙しかったり風邪に見舞われたりで一向に海に出られず、うんざりしていたが、ようやく本日時間が取れて海へ。風のない好天気、春の昼干潮のはしりで(潮位9cm)、久々にメ茶絞りなど生貝の様子を覗いてみよう、と車を走らせる。
 
 風もなく暖かで、あまり着込む必要もなし。花粉除けのマスクを装着し、ウエーダーを履いていざ磯へ。春休みのせいか、平日ではあるが家族連れが結構目立つ。
 
 まずは生、と12月〜1月に漁火に入った南エリアに直行。キイロやハナマルのFDが潮溜まりや岩陰にぽちぽち転がっているのを見ながら探索する。それにしてもヒジキであろうか、低潮帯にすさまじい量が繁茂して岩がほとんど見えないところが多く誠に見にくい。
 そのラインより下の波打ち際の岩を探ると水面すれすれの穴にメ1を発見。だが、その後は一向に水上では生貝の姿は見えず。うーん。
 首をひねりつつ移動中、大きな岩上が深く壷状にえぐれた丸い潮溜まりを見つけ、何となくのぞいて見る。直径1mちょっと、やや高い位置のため、水は動きがなくどんよりしたゾッとしない感じであったが、底にヤツシロガイの破片やバフンウニの死殻が散乱している。貝だまりっぽかったので、何かないかと目を走らせると視野の隅を黒い斑点模様がよぎる。…ん???あれは?
 
…こいつは間違いない、と確信してすかさず潮溜まりに踏み込み(結構深かった)取り上げると…。
 
ホシダカラ幼貝!!(死に殻ですが)
 
年末の掲示板に上がっていた雀さんの予言がずばり的中!うーむ。
よくよく周りを見れば、この場所は年末年始、ヤクシマ・クチムラサキ幼貝を連続ゲットした岩棚から20mほどしか離れていない!間違いなくあの頃、この☆の王子様はこの近所で生きておられたのだなあ…としばし感慨にふける私でありました。
 
…その後、生貝探索に戻り、水中の転石をひっくり返していたら、小穴の中に腹がオレンジ色で黒点の貝が!まさかカバホシか!とときめいたが、2秒後にオレンジ色の外套膜がゆっくりと口の中に消えていき、何の変哲もないメに変身。ガクッ。
 そんなこんなでメ・チャイロキヌタは転石下で多数を確認することが出来た。海水はさすがにぬるみ始めているのか、先月よりも明らかに高い感じ(温度計を忘れた…)で、貝たちも温かい方へ移動したのか、と妄想する。
 
やや潮も上げ気味になり始めたので、打上げ探索に切り替えてパイプ浜へ移動。家族連れの嬌声と鶯の声が降り注ぐ中、探索を始めた、と思うまもなく最初の一かきでウキが転げだす。なかなか質もよい。気をよくして周囲を引っ掻き回すと、クロ、そしてウキと連続ゲット。さらにすぐそばからニセサバ?が。なかなかいいぞと嬉しくなり、もう一かきするとまたまたウキが。今日3個目。
 
その後、カヌー人2名が浜に上がってきたのをしおに(彼らもここに人がいたことに驚いたかも)崖を登って撤退。さらにもう一ヶ所狙うことにして浜へ。
 
入ってすぐ、転がっていたツグチをゲット。結構離れていたのだが、すぐ分かった。これはいいぞ、とあちこち周囲をかき回すと、またまたまたウキが転げだす。4つ目。一体今日はどうしたんだ?最後に岩陰でもう一つツグチを追加して撤収した。
 
…当地でウキは結構少ないのだが、一挙に4つとは…。あるときにはあるもんだ。祝杯用にビールを買って帰途についた私でありました。