2005.7.16〜18 南紀オフ貝〜お宝探検隊苦闘編
1日目(2005・7・16)
「喜びの好天、再会、そして苦闘の始まり」
 
…梅雨明けも間近、と思わせる南紀の青空のもと、1年ぶりに串本の地を踏む。待ちに待った?百舌鳥さんオフ貝の始まりである!
  案の定、とも思えるあのお方の遅れ(今回は日焼け止めを塗っていた、という理由であった)に苦笑しつつ、一同(百舌鳥さん・三咫烏さん・不如帰さん・あさきちさん・雀さん・私)海中公園前に集合、再会を果たす。海はあくまで穏やか、全員この好コンディションにあくまで笑顔であったが、南紀の海のこの穏やかさが、恐るべき呪いと悪夢の始まりであったことを、愚かな一同は知るよしもなかったのであった。
 
…さてまずは小手調べ、と去年同様Aポイントへ。そそくさと準備の後、1年ぶりの南紀の海へ…。ところが昨年あれほどいたハナビラ・ハナマルの姿が見えない。事前にちらっと耳に入っていた不吉な話が頭をよぎるが、振り払ってさらに沖目へ急ぐ。ようやくハナマルがぽつりぽつり、そしてヤクシマも見え始める。ヤクシマはかなり背が傷ついた個体が多く、やはり台風の爪痕か、と思わせる感じ。さらに沖目の岩穴でコモンの若貝を見つけた以外は(むろん見送り)、ここでのめぼしい成果は大型カノコの死殻を水中でGETした程度であった。他のメンバーも、ホソテン多数・ツマニ・カモンを得ていたあのお方以外は首をひねる状況。●●●ち氏の「不漁の呪い」が、との声もわき上がり始める。
 
昼前にあがり、恒例の「ここしかない」レストランへ。ここで@メダカラさん・くだまき会長・eosさん(ヒゲなし)・tiara姐が合流、今回のフルメンバー豪華10人という大所帯にふくれあがった一行(うちビールを飲んだ者2名)は、勇躍次のポイントへ向かう。
 
…続いて一行が襲ったのは昨年2回とも大波で振られたXポイント。ポイントへのけもの道を息せき切って駆け下り、浜を探し出すお約束の3名(うち1名はあのお方対策用に、新品のシューズ(ン千円相当)に履き替えるという気合い)。それを苦笑して見つめる残り一同。
さて満潮もせまり、波はやや高くなっていたが、何とか行けそうか、と私を含め数人が海中探索に出動。打ち上げの素晴らしさからどうか、と期待に満ちて入水したものの、流れは思いの外速く、水中で落ち着いて探索しずらい状態。フジツボの死殻に隠れるハナマル・オミナエシを見かけた程度で、巨大アヤメを得たあのいつでも凪のお方以外は、またまた無念の撤収。その後は容赦ない日差しの元、一同は打ち上げ探しに血道を上げる。お互いの収穫を横目にしつつ、ビールが恋しくなる時間まで砂をかく音、発見の唸り声がさして広くもない浜に響くのであった。
 
…夜はくだまき会長コーディネートのもと、某炉端焼屋で宴貝(消えたケイト宝の謎、返して〜の叫び声が響く室内)、そして呼び物のビンゴ。床の間を飾る巨大巻貝の行方には一同固唾を飲んだが、見事百舌鳥さんが獲得した。なお、この時この「ビンゴ採集」でのGET品が、多くの人々にとって今回の最高の収穫品となってしまうことに、気づく者はほとんどいなかったのである…。
 
  
2日目(2005・7・17)
「天気晴朗なれど…」
 
…明けて2日目。昨日の貧果を取り戻すべく一行はおなじみBポイントへ向かう。蚊を振り払いつつ浜へ下りた一同の前には、明らかな白波が…。沖縄南方からのナルト5号のうねりのプレゼントであることは明白であった。しかし、引き潮だしここまで来たら、とほとんどのメンバーが果敢に探索に乗り出す。私もわずかな期待を胸に一昨年のカノコポイントへ向かおうとエントリー…と、思ったとたんに真っ正面から巨大な波をもろに食らう。そしてシュノーケルが宙を舞って波間へ…。慌てて探すが海中は泡立ちと濁りでほとんどわからず、無念の撤退。水中眼鏡は無事だったので、潮間帯の岩陰や転石下を探るが、メとナツメがいたのみ。やれやれと上陸し、@メさん・あさきちさんと打ち上げチドリ探索に乗り出すが、ほとんどが「思い出チドリ級」ばかり。百舌鳥さんが拾ってくれたおかげでシュノーケルが戻って来たのは、不幸中の幸いであったが…そんな中、バンビロdwarfオミナエシをゲットした雀さん、アヤメホソテンを得ていたあのお方はさすがである。
 
…またまたここしかレストランでの昼食の後、@メさんを見送り、一同は昨年「フライングアジロ」や「ラストチャンスアミゲス」で盛り上がったCポイントへ向かった…のだが‥‥‥‥。急坂を下りた一行を待ち受けていたのは、近づくのも憚られる神奈川沖浪裏状態。滞在3分ですごすごと撤退。急登に喘ぐ一同は、その後何と再びXポイントへ、という苦難の道を選ぶ。昨日の波は凪だな、と思わせる波しぶきと昨日同様の日差しにさらされながら、より深く、より広くと砂をかき分け目を血走らせる一行。鬼気迫る探索は昨日同様夕刻まで及んだのであった。
その後、ホテルで汗を流した一行は某すし屋系飲み屋へ向かう。…とその道すがら、前を歩く●●き●氏の足元を見た私は驚愕した。宿のスリッパ……!?
波を食らって靴を濡らした、という理由であったそうだが、これを見た数々の伝説を持つあのお方の喜ぶまいことか!(「私だけではなかった」と宣っていた。やっぱり自覚はあったのね。)
 その後、一行は「パワフルカラオケ組」と「秘密のお宝品評会組」に分かれ、かたや絶唱、こなたひそひそ話で盛り上がり、串本の2日目の夜はさらにさらにアヤしく更けていったのであった。
 
 
3日目(2005・7・18)
「逆転は白浪に消ゆ」
 
…ついにオフ貝最終日。6時前に目覚めた私はニュースをつけるが…南紀地方は相変わらず晴れ、しかし波浪注意報つきの3mの波予報。ガクッとなりしばらくふて寝。昨夜スリッパで一同を驚愕させた●さ●●氏は一人港で蛸壺覗きをしたが空振りだった模様。意気上がらぬまま荷物をまとめて出発、違う獲物を狙いに出た百舌鳥さんらと別れ、お宝探検隊は初日潜ったAポイントに再び向かう。しかし、初日とはうってかわってやはり白浪は高い。ものともせず乗り込むあのお方らを見つつ、どうも気が乗らない私は、一人潮だまりの転石めくりの挙に出るが、若いナツメ数個体に出会った程度(無論見送り)。あのお方以外は早々に浜へ戻り、容赦ない日差しの下、ぼちょぼちょと貝話に興じる。いい加減遅いな、と思い始めた頃、遙か遠くの岩上にはい上がるあのお方を発見。ところが岩の上にかがみ込んだ姿勢のまま、20分以上が経過。「何かあったのか?」と思いつつ三咫烏さんと私が近づいていくと…仕分けと一人品評会をやっていた模様で、呆れた我々は「岩の上の見晴らしのいいところで公然野○○をしていたのだ!」と公式発表することを固く心に誓ったのであった。
 
…ここで無念のタイムアップ、一同は三たび「ここしかレストラン」へ集合、またの再会を誓って握手やハグなどの麗しい光景を周囲に見せつけつつ、解散となったのであった。台風と低温のダメージから一日も早く回復することを祈りつつ、南紀の海にしばしの別れをつげる私でありました。(リベンジかあ…どうすっかなあ。)
 
…1日目Aポイントにて。左カノコ死貝(サイド点付き・長い)、ヤクシマ・右ハナマル(40mm届かず)。
…1日目Xポイントにて。上写真上段左からオミナエシ
生、コモン×2、下段ツマムラサキ×3、カバホシ亜成
貝(百舌鳥さん提供)、テンロクケボリ、シラタマ。下写
真左カノコ(丸い)中ジュズダマ右カモン(丸い)。この
エ・アリソンも。ジュズダマは来るたびに見かける。意外と
いるのか?ウサギ類の打ち上げはほとんどなしであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…2日目Xポイントにて上段左よりホンサバ(@メさん提
供?なぜか宿舎のTV横で発見)イボ・カノコ×2、中段
ナシジ・アヤメ×2、下段カモン(dwarf)・ウキ×3・ツマムラサキ。カノコは長タイプと丸タイプ2型がありそう。
 
 
 
…結局今回もっとも良かったビンゴ採集の結果。上ナカヤスカセン・中フジタギリ・下左オミナエシ(点付き)下右ハズレイトカケ??
 
…3日目Aポイント無念の撤収の図。左隅は三咫烏さ
ん。さらに左にはあのお方のまさに着替え中のシーンがあ
ったのだが、自主規制(!)によりカット。