2005.10.3 (神奈川・A海岸)
…なんやかやとせわしなくて、海に出れぬままあっという間に9月が終わってしまった。う〜。ようやく今の一山の先が見えてきたのでやっとこ行動開始。昨日は10月らしからぬ真夏日となったが今日は一転秋の陽気。気温は23℃。あわよくば今シーズンラスト潜りをと、一式車に積み込み海へ向かう。
 
 さすがに月曜の午前では駐車場は閑散、海も静かそうだし何とかなるかと浜へ下りる。干潮までは1時間というところか。大潮ながら昼なので+4〜50cm程度。磯の先端部で足を突っ込んでみたが……冷たい。6月の時くらいか。南風が入っているせいか波も意外に高く、行ってみたいポイントは結構な白浪状態である。ありゃー。波高1.5mっていってたじゃないかよお。
 戦意を失い浜をたどって転石裏をちらちら見るも成果ナシ。いつもの打ち上げポイントを覗いてみると、先客なしのようなのでしばらく探索。結局ガスガスのサバ1とややましなカモン1(&ツマムラサキぼろ1を拾うもどこかで落としたらしい)を拾って撤収。ちょっといい感じに見えたがやはり大した獲物はなかった。
 
 釣り人が数人見えるだけでバーベキューの香りのかけらもない清々しい空気の中、さらに磯の先端で転石や海藻めくりに興じたが、オミナエシが転げ出たのみ。やっぱりここは今度漁火で来るとしようと早々に転進を決める。7月に見付けた、イソバナが超浅場に繁茂していた場所も気になったのだが、あいにくチヌ狙いっぽい釣り人が勝負中で入れず。
 
…となればあとはパイプ浜。一旦車に戻って身軽になった後、草刈り作業中のおじさんの視線を気にしつつ、今回も裏ルートから浜へ滑り込む。どうも最近はこっちからばかりだなあ…。
…今回の擦れものたち。左上からウキ3、カモン、ナシジ。左下からクチグロキヌタ幼貝、ニセサバ、クロ、サバ(正確にはサバモドキ)。ウキ
の一番大きいので24mm。
さて、浜に降り立つと1ヶ月前とは様相が一変している。浜の中央に分厚く堆積していた貝だまりが、何が原因したのか手前と奥に分かれて寄せられた感じ。フナムシ群のざざざざざざざざ移動を横目に、手前側から探索開始。…っと、開始わずか1分でほっそりボディに薄橙の腹の貝が目に入る。擦れまくったメか?と一瞬思ったが、裏返してみると背中に浮かんでいたのは誰もが好きな(?)あの模様。
 
おお、アジロ、ゲットだぜ!!!!
 
ボロボロのを南紀で拾ったことはあったが、当地では無論自己初ゲット。間違いなくいるだろうと思ってはいたが、なかなか出会えぬ貝であったので気合いが入る。そして一気に強欲モードに入り、遠くから流れてくる観光客の声にも臆することなく、一心に探索を続ける。ガスガスの古い貝であるが、ウキ2ニセサバ1クロ1と発見。さらに堀り進んでいくと、妙に細長い姿に切れ切れ模様の貝が転げ出す。…こいつは?
 
………!! (…ベタですいません)
 
かなり擦れてはいたが間違いなし。これまた当地ではお初。奇しくも今年3月に拾った謎の幼貝とほぼ同じ地点。うーむこれは…?
 
お初もの2発により、これ以後は強欲×2モードに突入、狭い浜を行きつ戻りつ、しつこく探索を続け、まずまずの巨大ウキ1とクチグロキヌタ幼貝1をゲットして撤収、表ルートをよじ登りおじさんの横を通り抜け車へ引き揚げる。
 
…今回は古い擦れものながら面白いものが多かった。台風により中央の貝だまりが大きく動いたことで、埋もれていた過去の遺産?が露出したのかもしれない
 
…今回のMVC。左エダカラ(22mm)、右アジロダカラ(17mm)。エダカラは若干若い貝のようだ。擦れてはいるが背の模様ははっきりしている。アジロも背中が擦れやすいのだが、この貝はそこそこ残っている。