2006.3.13 (神奈川・A海岸)
…本日の収穫。上段左からハツユキ(Freak)・クチムラサキ×2
中段ニセサバ×2、下段ウキ×3
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…ハツユキ拡大。腹側を横から見ると笑っている感じ。幼貝時に
傷を負ったせいか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
               
           …P浜産ヤクシマ破片3ヶ。すぐに気づいた。
 
              
              
              
 
               
    なんとピッタリ!!残るひとつは別個体の内唇部と判明。
 
     
   …隙間もなくぴたり。まだ他の破片が眠っているのだろうか?
 
 
…仕事の波に追われて気がつけば早3月。先週末で大きな山をひとつ越えたので、取りあえず一ヶ月ぶりの朝の海へ。ここ一日二日は風が強く、久々なので期待感が高まる。が、風は依然として強く冷たい。車を走らせているとついには小雪がちらつき始める…。
 海は風向きが北東からのためか、波は意外にも静か。これはいいのか悪いのか?駐車場に車を入れると、ワゴン車やマイクロバスが固まって数台。こんな時間(9時前)に何が?
 
…崖を下り浜に降りてみると、貝だまりの位置は先月とほぼ同じ。漠然と不安が湧くがとにかく探すしかない。木べらを使って慎重に掘り進めるとすぐに小振りなウキ1登場。結構新しいやや若い貝。さすがに多少は貝も更新されているようだとほっとしつつ、周辺をあさると今度はニセサバ1。これも状態はまずまず。意気上がってさらに先へ。続いて先だってヤナギシボリを見付けたゴミ岩穴を覗くも今日は不発におわる。めげずに今度は浜の奥の方の貝だまりへ。ふと目をやった貝の、腹の斑点の具合に胸騒ぎを感じてひっくり返すとこれまたニセサバ。連発。よしよし。
 
…さらに付近でお馴染みのクチムラサキ若成貝1を追加した直後、少し先の大ぶりな破片に目が止まる。見覚えある色と斑点、ヤクシマの破片である。この浜3つめ、「ヤクシマジグソーパズルでさらに更新ネタ」を目論見つつ袋へ。天気もいつの間にか回復し、日も差してくる。が、依然として寒く、鼻水との戦いは続く。
 
…この後、あまり覗く機会の少ないもう一つの貝溜まりをつついて、ガスウキ2、クチムラサキ1を追加。さらに奇妙奇天烈なロストレートハツユキをひとつ掘り出す。
 
 ここはもう良いかと、もう一つの浜へ。移動の途中の浜でTVロケに遭遇。地球防衛隊風の服を着込んだ若いのが、磯に立ってポーズをとっている。変身のシーンでも撮っているのだろう。駐車場の見慣れない車はこれであったか。それにしてもアオサやヒジキの生える磯浜にオレンジと銀のド派手服、実にシュールな光景である。
 
 次の浜では貝だまりが波で持って行かれた感じで貝の影が薄く(土日で拾われたかも)、特に収穫はなく、昼前に浜から揚がって駐車場へ戻る。
 
しかし、今回の採集記最大のドラマはこの後訪れることに、浅はかな私はこのとき気づいていなかったのである………………。
 
 
 
 
 
 
 
…帰宅後、件のヤクシマ破片と、以前この浜で拾った2個の破片でネタ作りをしようと並べはじめた私は、ある事実に気がついて、雷に打たれたようにその場に立ち上がった。
 
 
…うあああ!なんじゃこりゃ!!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何と、昨年8月26日拾った破片と見事に合致したではないか!!(画像参照)
 
 
 
 
 
 
これは…この地で砕け散ったヤクシマの怨念か…?。
 
 
そして謎がもう一つ。
ついにその存在が明らかになった「もう一つのヤクシマ」の正体は…?
 
 
謎が謎を呼ぶヤクシマ殺貝事件、次回最終回
 
「涙の告白、入れ替わった被害者の謎!南紀〜三浦半島・黒潮の殺意!!」
 
をお楽しみに!
 
 
(って、おいおい。)