2006.6.2 (神奈川・A海岸)
…久々に時間があったので所用を済ませた後午後の海に。空は曇りだが雨の心配はなし。ついでに平日なのでお約束のバーベキュー部隊の臭い攻撃もなさそう。所用をすましている時から何かタイミング良く運んでいたので、今日はツキがあるかも、と期待して車を走らせる。
 
さて、駐車場に降り立つと周囲が何やら騒然としている。見ればなにやら胸にネーム入りの作業着風の若い女子が多数休んでおり、かしまし娘(古い)5万人状態。昨年もそうであったが、この時期のド平日は種々の遠足のメッカとなるA海岸なのであった。この状態で表ルートから降りようとすれば、ほぼ数百の瞳に注視されること必定。0.3秒で裏ルート突入を決定して降下。
 
…浜に降り立ってみると、貝だまりは全面に広がった感じ。何が原因で力尽きたのか、鵜?の亡骸が2体、それを覆うかのようなフナムシの超密集群、さらに漂う腐れ海藻の臭い、そして降り注ぐ先の女子軍の黄色い歓声および熟年グループの茶色い歓声。誠にゾッとしない雰囲気。
 
本日はいつもの木べらを忘れてしまったので、拾った竹片で探索開始。と、そばに見慣れない黒い物体を発見。何やらサメの卵殻らしいが、面白そうなのでよくわからぬままキープしてみる。
それから約30分、浜のあちこちを探索したが、割れクチムラサキ以外はめぼしいものは見あたらず。妙なものをキープした報いか?と思いつつも、しつこく見ていくとようやくウキ1を発見。ここのところこの浜では、模様の消えた貝ばかりお友達だったのでちょっとうれしい。…だが、その後が続かない。うーむ。結局いつの間にか静けさを取り戻した表ルート側から撤収することに。3時。収穫ゼロではなかったが…。
 
…サメ(トラザメか?)の卵と思われる物体。大きさ6cm。黒光りしていて振るとなにやらかしゃかしゃ音が。もしわかる方いましたらお教え下さいませ。(exmouthさんよりナヌカザメの卵では、とご指摘がありました。ありがとうございました。)
…上段左からヤナギ2、クチムラサキ。下段ツマベニ、シラタマ、ウキ、ツグチ。先客がいなかったからか??
…まだ時間があったのでA海岸の別の某浜へ。ここはあまり期待していなかったのだが、すぐ岩陰にガスヤナギシボリ1発見。この浜では2003年12月以来。お!っと思いつつ周囲を見るとお約束のクチムラサキ1。一回り探索した後、波打ち際転石めくりの挙に出てシラタマ1。さすがに疲れたので一服したのち、ふと見ると足下にかなり小さいヤナギ(2つめ)。さっきはなかったよなあ、と自分の目の見えなさを棚に上げつつ、念のため周囲を見回すと、今度は赤フジツボの破片に混じってピンクの見慣れた姿が…。もちろんツグチ嬢、ここでは1年ぶり。ガスではあるがうれしい。さらに念のため棒で貝だまりをつつくと、隙間を転げ落ちて行く小さい姿が。これは見逃せない、と慎重に一つずつ礫や殻をはずして何とか救出(?)。割れ物ではあるが、背に模様も残っているツマベニメであった。よしよし。
 
ここでタイムアップ、探しているつもりでも見てないもんだなあ、と反省しつつ撤収。本命の浜はもう一歩だったが、2番目の浜で久方ぶりに収穫があったので、この時期にしては上出来だったかも。