2006.7.27〜7.31 南国X島夏修業Part2編
昨年初の南方修業に出た私。珊瑚と澄んだ海に引かれてまた今回もX島へと出かけることにした。貝がいないというやや不穏な前情報もある中、乗り込んだのだったが…。
X島1日目:7月28日
 
…台風は過ぎ去り、上々の天気の元、1年ぶりのX島に上陸。やや波はあるようだがリーフ内は全くの静穏。宿に荷物を放り出し、取りあえず去年妙にポイントとなった「シロクマ岬」に赴く。
当たり前だが、1年前コカコーラ白クマ人形を安置した岩穴には、その姿は影も形もなかった(当たり前か)。
 
潮はかなり満ち気味。やはり昨年同様台風の置きみやげが散乱する中、転石を試みる。が、全く何も転がり出ず。どでかいイシガキフグ&ハタに遭遇したのみ。
 
転石しつつ徐々に沖へと向かい、浅くなったリーフ上へ。昨年度より枝珊瑚の小さい礫がさらに積み上がった印象。浅場の転石でキイロがちらほら。しかし去年見られたヤセフシダカタイプは見られず、生育状態は良い感じであった。リーフ端に出てみると、去年は結構あった珊瑚の大礫がほとんどなく、またまたうーむ。ひっくり返すものがなくては仕方がない。花丸が死珊瑚で出来た岩礁の穴の中に固まって入っているのを見たので、そのラインからやや下まで小穴やオーバーハング裏を覗き回るも不発。うーむ。
 
取りあえず転石をしつつ戻ることに。とはいえ戦果は一瞬ホンサバ!と思わせたサバの死殻を一つ拾ったのと、若いコモンの生貝1を見たくらい。クチムラサキやヤナギシボリなどは杳としてあらわれず。
 
最後は大分引いてきた波打ち際で転石。キイロちらほら、ハナビラ腐るほど、ナツメモドキ少々、といった例のごときの状況。この3種にはあまり変化がないのか…?それにしても他の貝たちは??
 
 
X島2日目:7月29日
 
天気は全く快晴。本日は、昨年度波がきつくて攻めきれなかった2つのポイントを攻めてみることに。まずは宿から至近のC浜へ。シロオビアゲハ、スジグロカバマダラ、リュウキュウムラサキ…などと蝶の名前当てを楽しみつつ海岸へ向かう。
 
まだ潮が高かったので取りあえず打ち上げを見てみる。案の定のイボ・コゲチドリ、チドリ。結構擦れているのが気になるが…。そして岩陰にぽつんと転がっていたのは…チリメン!なかなか状態も良い。初拾い。こいつはちょっとうれしい。そして昨年同様アミメも。南紀で拾ったのとでは意味が全く異なるが…。
 
ちょっと期待しつつ、海中へ。ここはとにかくリーフ先端までの距離がない。白波をかわしつつすぐに先端へ。さてまず転石を…と思ったらないのだこれが。うーむ。では、と花丸ライン(やはりここも小穴に詰め込み状態)以下で小穴と裏のぞきに出る。が、これまた不発。まだ潮が高くてやりにくいため、ここはのちに回すことにして上陸する。
 
午後は同じく近くのB浜へ。潮が引き、波の状態も良し。ここは全く打ち上げがなかったのでやや不安になりつつも入水。沖へ向かう途中、浅場でぴかぴかのクチムラサキのFDを拾い、やや期待しつつ先端へ。花丸の状況はC浜と同様。浅いクレバスに転石が見られたので狙ってみる。何十個目か、やや深みのクレバス底の石をめくって転げ出たのは…イボ。手にして浮上するとこれがまさにピカピカ。もしや、と胸を高鳴らせ太陽に透かして見たら…FD(嗚呼)。
 
その後、花丸ライン付近で転石と穴・裏のぞきを繰り返すも不発。うーむ。
 
帰り際、かなり深いところに転がるジャノメの殻を発見、結構ギリだったが何とか潜ってゲット(初拾い。ガスガスだが…)。さらにもう少し浅いところでもう一つ追加(これも大ガス)して上陸した。
 
X島3日目:7月30日
 
またまた快晴。FD以外は思った戦果が挙がらぬ中、本日はまず満潮時は波静かな白クマ岬東側礁湖を攻めてみることに。やや砂が多いこの場所、砂底に散らばる珊瑚礫をめくりつつ沖目へ。結果は案の定というかコモンの若貝1のみ。去年も決して貝は多くないところと思っていたが、本当にいないなあ…。どこへいってしまったのだろうか。
 
風に吹かれながら呆然と昼食をとったのち、午後はC海岸を攻める。念のため打ち上げをまずチェック。お約束のチドリ・コゲチドリ連発の中、チリメン&超ガススソヨツメ、サバ、マメシボリ、ツマムラサキメなど。アミメも3つ追加。そして気になる幼貝を一つ拾う。ラインとここでの貝の種類を考えるとマメシボリの幼貝か…。うーむ。
 
さて入水。なるべく沖目の岩穴・オーバーハング下で一発を狙う3時間一本勝負。懐中電灯も持ち込んで暗い中も照らしてみたが…不発に終わる。日も暮れかけて来たため、もう少し深いラインなのかも知れぬ、と思いつつ上陸、撤収した。
 
 
X島4日目:7月31日
 
本日は午前中にX島を離れるため、早朝のC浜打ち上げ拾いのみ。お約束のコゲチドリの他、サバ・スソヨツメなど。もし、一部で話題の!千鳥大作戦をここで展開するならC浜が適当かなと思う。にしても、自分のスキルでは追いつかなそうだが…まだまだ修業が足りぬなあ、と反省しつつまたどうしようかと考える私でありました。
 
 
追記
 
…その後ちょっと覗いたH島でのリサーチ結果を。打ち上げでチリメン・ヒメホシ・ホシキヌタ・チドリ(ただしガス)。礁湖内でキイロ・ハナビラ。リーフ先端で花丸。なお、ある人の話では結構ホシ・ウミウサギなどもいたそうだが、乱獲されてしまい近頃は見ない、とのことである。うーむ。
 
 
今年も来ました白クマ岬、だが…。
 
…左上からナツメモドキ・キイロ×3・サバ。なお下段はこの前日、W島の
Y海岸で見付けたコモン・キイロ生。
 
 
 
 
 
 
 
 
上段B浜FD、左クチムラサキ・イボ(これはヤッタカ!と思ったのに…)
下段コゲチドリ・チリメン(C浜産)。
 
…一応お初、のガスジャノメ(B浜)。
 
二・三日目のC浜打ち上げ。上段ツマムラサキメ・コゲチドリ・チドリ・スソヨ
ツメ。中段サバ×2。下段マメシボリ幼貝?・同成貝・アミメ・イボ。結局コ
ゲチドリが一番多く拾える、という浜でした。
 
…アミメ(C浜)。南紀で拾ったあれとは全く意味が異なるが…。
 
…C浜で何となく拾ったマルフデ(死に殻かと思ったら生きていた)。右二つ
花丸。同一地点(B浜産)だが歯はご覧の通り。
 
…4日目打ち上げ。左上からチリメン・コゲチドリ・チドリ
下段左からコグルマ・シラタマ・サバ。