2007. 9. 8  (神奈川・Q海岸・N海岸)  
 7日に関東を襲った、予想外の大物?フィートゥ。7月のマンニィよりも荒れはかなりのものだったと思われる。折しも週末、首都圏の海浜拾い人たちにとっては誰もが何処へ出撃しようかと頭を悩ますことになったであろう。

 さて私はというと、例によって例のところ、ではなく、これまであまり足を踏み入れたことのないQ海岸に狙いを定めて車を出した。

…それほど深い理由はない。非常に懐の深い浜であることと、風向きから考えてもっとも一発がありそうかな、と思っただけである。

 朝早かったので、車は順調に走る。見上げれば台風一過の青空。とはいえまだ秋空という感じはしないなあ。

 以前は満潮だったので入るのに苦労したが、今日は朝干潮。ルートは確認済みだったので問題なく浜に立てた。ただ波で砕けたのか、発泡スチロールの細片が波打ち際に多く、あまりゾッとしない感じ。

…取りあえず大物はないかと浜一帯を探索。が、残念、これといったものは見あたらず。しかし、浜全体が何か生臭い。案の定、あちこちにギンカクラゲ・カツオノエボシが揚がって日干しになっている。ということは…。


…程なく、知っている人にはお馴染みの、あの「あぶく」を発見。


 やはり、揚がっていた、ルリガイ。荒れ後のお楽しみとして各地で人気の美しい貝である。無論、私も大好きな貝。色もそうだが、すぐ壊れてしまう儚いところがねえ…。


海藻やクラゲをかき分け、大小取り混ぜて形の整ったものを数個キープ。身は入っているが、どうやらすでにご臨終の模様。壊さぬようそっとケースに納める。


ルリガイを拾いつつ、お宝へのチェックも忘れることは出来ぬ。結局サバ2・クロ4をキープ。
サバ・クロとも1つずつ自己最大記録の個体をゲット出来たのが収穫か。


ここで時間はちょうど昼、大分潮が満ちてきたので撤収。まあ、こんなところか。車に戻り、パンをかじりつつ次の方策を練る。
…上段サバ×2、下段クロ×4。サバの右側のものは21.2mm、クロ最左が
22.1mm。
 
…ルリガイあれこれ。一番大きいので殻高2.5cm。
 
…あぶくを取り除き、軟体を写そうと思ったがこれ以上は出てこず。刺激を与えると青紫の汁を吹き出す。
…結論、午後はN海岸へ。
 
まあ同好の士は多いだろうが、多少は何かあるだろう、ということで。
 
 
 
そして到着。
 
それにしてもここは…。
 
 
 
 
バーベキューの猛臭。
波音をもかき消すブッチャき大音量音楽。
それに負けじと大声でしゃべりあう人々。
 
 
 
うーむ。
 
 
なるべく視界に入らぬよう、聞かぬよう…。
足早にいつも行く貝溜まりを目指す。はあ。
 
 途中から、またまた汀線あたりの打ち上げにギンカクラゲが登場。これはこれはと気をつけていると、早速例のあぶくが。ここもやはりルリガイ。先客も間違いなくあったことだし、数は少ないが、かなり大きくて形の整ったものをいくつか手にすることが出来た(うち2つはまだ生きていた)。
 
たどりついた貝溜まりは特になし。レギュラーメンバーのそこそこきれいなのは揚がっていたが…。まあ、こんなものだろう。
 
お宝はそこそこだったが、荒れ後のお楽しみ、ルリガイで楽しく遊べたのでよかったかな。