2007. 9. 9  (神奈川・A海岸)  
 昨日に続いての出撃。狙いは言わずと知れたA海岸である。一日おいた訳は、一発大物はともかく、小さい貝についてはちょっと間をおいた方が良さげだから、と思ったからである。最近つくづく思うが、お宝探しは打ち上げにしても生採集にしても、ある種確率の悪いくじ引きめいた趣があり、ある程度場所やらターゲットやらを絞ったら、もうあとは野となれ…という感じ。試行回数を増やせば増やすほど期待値は増すのであろうが。


…干潮は朝だったし、混雑や人混みが嫌いなので早々に出撃する。天気は曇り。


早速浜に降りてまずは全体観察。大波で持って行かれて広がった貝溜まりが、小物を中心にちょっと固まり始めた、という感じ。ふむ。


手前でクチムラサキ1。中央付近へ移動してちょこちょこ表面だけ貝溜まりを突っつきながらクロ・ツグチ。ガスウキ・クチだけムラサキを一つずつ見付けたがスルー。
…P浜にて。上段ツグチ×2、クロ・ウキ。下段ウミナシジ・クチムラサキ。
 
…前日の収穫も入れて浮遊貝3種。左ルリガイ、中ヒメルリガイ、右アサガオガイ。3種3様の顔立ち。
 
…左クチムラサキ・右ウキ。このウキは新しそう。
 
 
…こんなものかと思いふと目を上げると、すぐ前にウミナシジがころりと転がっていたのでゲット。かろうじてサイドにオレンジ&白斑が見える。この浜で…何個目だったかな。ガスばかりだけど…。まあいいや、来た甲斐はあったというもの。
 
周囲には海藻類もそこそこ揚がっているが、たいしたことはない。ギンカクラゲが幾つかまとまって打ちあがっていた周りを探索して、ヒメルリガイ1を発見。この貝は小さいが、浮遊貝の中で一番「瑠璃瑠璃している」ので何か好きなのだ。
 

…てな感じでまったり遊んでいると、いきなりザザザザザ…という音とともに、崖上から男性がロープで降下してきた。次いでもう一人。
 

多分あの人たちだろうなあ(だいたいこんなところをこんな日に降りてくること自体、可能性は極度に絞られざるを得ない)、と思いつつそ知らぬ顔で探索を続け、ツグチとガスウキを追加したところで声をかけられる。案の定?ryouさん父子であった。やはりなあ。二馬力で貝溜まりを猛然と探索し始めた二人に敬意を表し、そろそろ他のポイントへ気が向いていた私は、しばらくしたのち挨拶しつつ撤収。
 
…その足でスピルラ浜へ。やはりここの方がギンカクラゲの打ち上がりは多い。残り福はないか、と丁寧に海藻を探っていると、小さいながらアサガオガイ1を発見。これで昨日今日浮遊性貝類3種目をゲット。調子に乗ってヒルガオガイも…と思ったがさすがになし。クチムラサキの大ガスを見付けたがスルー。北の浜へ向かうことにする。
 
 バーベキュー軍団の大狼煙をかわしつつ北の浜へ。これまた遅れて揚がった中小貝狙い。波打ち際ですぐにクチムラサキガス成貝(珍しくきちんと成貝)を拾ったのち、貝溜まりをぼちぼち見て、なかなか良さげなウキ1を追加する。ここでお昼、陽も照り始めていよいよ暑くなりそうだったし、渋滞は真っ平だったのでさっさと揚がることにする。駐車場のおばちゃんに、何だか嫁に電話する用事があるから携帯を貸してくれ、と言われたが、こんなところに持って来ている訳がなく(私をよく知る人にとっては当然の事実。)、ゴメンねと告げて撤収した。