2008. 1. 12  (神奈川・A海岸)  
…いよいよ新年2008。この採集記もだらだらと回数を重ね、早4年。あまり新規開拓もせず、似たような結果ばかりになってしまうが、どうぞこれからもよろしくおつきあい下さいませ。



さて、前回の様子からして今年最初の大潮新月出撃、と行きたかったのだが、諸々の事情が許さず断念。よって、今年初の採集は打ち上げからとする。そろそろ寒さに耐えかねた貝も落ちだしているだろうし、南国系の幼貝などを狙うには頃合いかも知れぬ。


 天気は昨日から雨、午後から風雨ともに強まるという予報。ほとんど気温も上がらないということで、3日連続夏日とかいう南国が恨めしい。水温は約15℃、ここのところ大きく動いてはいないようだ。午前10時半過ぎにぱらつく雨の中出発。まあこれだけ条件が悪ければ、人は少ないであろうが…。

 予想通り、がら空きの駐車場に車を乗り入れる。干潮は昼過ぎ、やや波があることを考えるとP浜はまだ早いだろう。ということで無人の北の浜へ。駐車場ではそうでもなかったが、磯に立つとさすがに風が強い。かなり寒いが、幸い雨がほとんど止んでくれたので探索ははかどりそうだ。

 さて北の浜へ入ってみると、そこそこの貝溜まりが広がり、そこはかとなく良い感じ。あれこれ向きを変えつつ、まず表面をじっくり見ていく。と、探索開始3分後、メダカラの右で横倒しになった貝に目が止まる。


…ちらりと見えるサバ模様。


ニセサバか?と思い手に取ると…明らかに違う雰囲気。丸くロストレートした殻、擦れたときのこの色の出具合。


念のため、後部先端をじっくり観察してみる。擦れた中に、刻み目がいくつも走るのが見える。
ビンゴ!ホンサバ!!
 
 
 
 
 A海岸で2つめ、約2年ぶり。前回は割れ貝だったので、擦れているとはいえ嬉しい発見。
 
 
 
…そして、強欲モード発動。
 
 
 
 一寸刻みに貝溜まりを探索すること数刻、見事に何もナシ。まあこんなもんか。
 
 続いてP浜へ。これまた貝溜まりが広がって良い感じだが…。
 
 
 
 
ガスアヤメ(ふむ…)
 
 
ガスウキ(ほお…)
 
 
…終了。あららら。
 
 
何だかなあ、とスピルラ浜へ。大した荒れのない中で期待薄の浜。予想通り何もナシ。
 
 
さらに移動。南方系がいそうなエリアで落ちたばかりの貝を狙う。と、移動の途中で早くも怪しい姿が視野の隅に引っかかる。やや丸い姿に、かすり模様。拾い上げるまでもなくこれはわかった。
 
 
 
ハチジョウ幼貝。やはりあったか。
 
 
 
…その後、キイロをぽつぽつ見ながら(大分拾われたような感じだが)探索。途中の貝溜まりででサバ1を追加。
 
 
 と、ここでそろそろ潮も満ち始め、雨風もにわかに強く始めたので、ここで撤収を決定。正月早々楽しい出会いに恵まれた採集行でありました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…劈頭発見ホンサバダカラ。大きさ17.3mm。
 
 
…これはまごうかたなきハチジョウ幼貝。ヤクシマより丸い。
以前この浜で得た生貝よりは大分小さく、27.9mm。
 
…左上段からハチジョウ幼貝、ホンサバ・サバ。下段左からガス
アヤメ・ガスウキ。