2008.7.30〜南国X島夏修業検 舛修裡
…危惧していた台風8号は2日前に去った。己の天気運に感謝しつつ、礁湖にお宝も?という妄想を膨らませ、飛行機の窓から静かに海原を見下ろす男一匹。目をつぶって、あれこれとやくたいもないイメトレを繰り返すのであった…。南国修業、今年で数えて4回目の幕開けである。
…W浜。ちょうど足もとあたりが打ち上げを拾ったゾーン。
 
…初日収穫。右上ヒナメダカラ・コシラタマ。右下チリメン・イボ、マメシボ
リ?・テツアキチドリ×2。左側上左からオオシマヤタテ?(化石化して
こんな色に???)・ヤスリオトメフデ。中左からキヌヨウバイ?・テリタマキ
ビ・ウズラタマキビ。下左からクビキレガイ・チビハマシイノミ・ツヤハマシイノ
ミ・コンペイトウガイ。左半分の同定はあまり自信ないです。 
1日目:7月30日(水)
        「様子見の初拾い」
…どっかのおバカさんのおかげか、「機材の遅れ」にて私の便は1時間以上の遅れでZ島の空港に到着。まったくもう。
 
 今日はこのまま宿へ、とも思ったが、もう17時近いとはいえ南国の日は長い。そこで荷物をコインロッカーに放り込んでバスに飛び乗り、W浜をのぞいてくることにする。台風後3日目、何かがあるのでは?という淡い期待の下で…。
 
さて、夕暮れ時のW浜では磯○○やら散歩やらの人影もちらほら。こうなると大物は厳しそうだなあ、とほざきつつ、転石下などで小さめの打ち上げを狙う1時間勝負に出る(潮がかなり上げてきていたので、磯採集は見送った)。
 
 いきなりオレンジ色の筆貝を拾ったのち、小さな貝溜まりを渡り歩いて目立った貝を拾っていく。タマキビやシイノミなどを除き、かなり古い貝が多かった。自分的にヒットはヒナメダカラコシラタマ。取りあえず初拾いである。まあこの浜では、あまりいい思いをしたことがないのでよしとしよう。
 
 
 
さあ、ビールビール!
 
2日目:7月31日(木) 
     「X島上陸、またいきなり…?」
…横笛浜。この画像の時はかなりの引き。リーフ先端に波が立って
いる。
 
…いきなりクチムラサキ。ウニと同居している。
 
…ようやくコモン(幼貝)が登場。
 
…クチムラサキ幼貝。
 
…ちょっとした刺激で外套膜をすぐに引っ込めてしまう。うーむ。
 
…上段左クチムラサキ・アヤメ幼貝。下段左からサツマボラ・ミツユビガイ
・アジロイモ。
 
 
 
 
 
…転石で昼寝中襲われ、不機嫌な顔のハリセンボン君。やたらに見かけた。この後彼は貧果の腹いせにつつかれて、丸くさせられることに。
 
…干上がった転石下からヤナギシボリ。ちょっと若い。
 
…クチムラサキとは正反対、外套膜をなかなか引っ込めない。黒装束に
自信を持っているのか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…3日目収穫。上段左よりヤナギシボリ・キイロ(ヤセ形)、ベニアラレボ
・ヒラマキイモ。下段賑やかしDead、左よりヤナギシボリ・アヤメ・ヒメホ
シ。
 
…朝、X島へ。日差しは強烈だが、風はさわやか(最高気温30度)。台風の余波か、うねりありの波高2m、ということだが、これから海況は良くなっていくようだし、今日の狙いは風裏なので大丈夫であろう。なお今回はおまけなしのX島一本勝負のため、初手から車を借りて移動することにしていた。
 
とりあえず宿に荷物を置き、すぐに行動開始。最初の狙いは昨年サバをゲットした横笛浜〜コモン岬沖。ここは半端なく水中転石が多いところなので、元気のあるうちにバカスカめくってやろう、という所存である。
 
…近くの店で食料(10秒飯&魚肉ソー)と水を購入し、去年同様アオタテハモドキが飛び交う道を一気に駆け下り浜へ。とっとと着替えて海へ突入する。
 
海の中はややにごりがあるが、見通しは悪くない。干潮までもう少し時間があるので、手近な浅場から転石開始。1個目、キイロ。ここの浜のは割に普通タイプ。何にせよ、お宝がいるのは良いことだ。前進。
 
…っと、5個目くらいだったか、ウニと並んで嬉しい姿を発見。クチムラサキ!小さいので幼貝かと思ったら、結構丸っこいタイプの成貝であった。餌が少なかったのか…?まあいいや。
 
 
  さてその後数刻、転石マシンと化した私であったが、キイロがポツポツ程度。去年コモンがやたらに多かったエリアに入ってきたが、全く見あたらない。ついでにいうなら、去年あれだけ拾えたチドリやテツアキの死殻も全くなし。ふーむ…。
 
 首をひねりながらリーフ先端へ向かってみる。途中、生きたサンゴの間にあった転石下で赤っぽい外套膜を持つ怪しげな幼貝を発見する(この貝、この後浜で写真に収めようとしたが、杳として見付からず、どこかに流してしまったのか、とあきらめていたら、帰宅後後学のために採ったサツマボラの口の中に入り込んでいるのを発見…精査の結果、アヤメの幼貝と判明した…やれやれ)。
 
 さらにリーフ先端部で探索するも何もなし。泳いで戻れる内に急いで戻って一旦上陸。去年、打ち上げでいろいろ見付けたキタイ浜を見るも、見事に何もなし。うーむ…。スタート地点に戻って補給と休憩。さて、どうする?時は午後2時。
 
…もう少し見てみるかと、キタイ浜よりの浅場で転石を続行。キイロが続いたのち、ようやくコモンがポツポツあらわれる。一応はいたか。さらにクチムラサキ幼貝1。ふむ。証拠写真だけ撮ってスルー。
 
…そうこうしているうち、夕刻も迫り始め、潮も大分上げてきたのでさらに岸寄りに移動。ここでは予想通りヤクシマが登場。納得しつつ転石を続けるも新顔は登場せず。後学のための貝を幾つか拾いつつ、撤収することと相成った。
 
初日、いきなりの生クチムラサキで意気上がるも、あとがもう一つ、という中途半端な状況ではあったが、ボウズではなかったことに感謝しつつ、液体生と古くまろやかな液体で明日の健闘を誓う私でありました。
 
 
 
 
3日目:8月1日(金)
        「潜りのち晴れ。だが…」
 
…またまたドピーカン。波は昨日よりもおさまっていそうな感じ。本日は宿近くのおなじみポイントを2つ攻めることを目論み、出撃した。
 
…まず向かったのは吉例白クマ岬。ただ、年ごとに海中の生き物の数が減っている感じがするのが心配なところ。着替えてから大ピンセットとチドリ採集棒(cVIVAさん)を忘れたことに気づき、車に戻るというドタバタを演じる。まあまだ満潮加減ではあるし、焦っても仕方ない。このチドリ棒、本来の作成目的ではまだ出番がないのだが(笑)、流れの中で体を支える・手の届きにくいところのFDをすくい取る・ウツボを威嚇するなど、なかなか捨てがたいところで役に立っているのだ。ということで、10数分後汗をかきかき戻り、ようやく入水。
 
…さて白クマ岬。透明度は相変わらず悪い。転石をすると例によってキイロ・ハナビラ。まあ、手前はこんなものなので先へ。だが何か、昨年より一層殺伐とした風景。お宝の臭いがどうもしない。たまにキイロが顔を出す程度。やや沖目では例年かなり細身のゴツゴツしたフシダカタイプのキイロが多いのだが、今年はややフシ弱が多く、ヤセフシタイプは1つしか見付からなかった(栄養状態が良かったか??)。
 
 リーフ先端ではハナマルを冷やかし、ヤナギとアヤメのFDを拾った程度。見込みがなさそうなので早めの移動を決意し、後学のため幾つか貝を拾いつつ浜へ戻る。っと、珍しく岬の岩の上で日光浴するおじさん1名(にしても観光客なんだろうが、こんな日にあんなところにずっといたら、日焼けどころか火傷するのは必定…大丈夫だったのだろうか)。うーむ。
 
…昼に撤収して宿至近のC浜へ。遠くのリーフエッジで釣り人が2人ばかり。打ち上げを見て回るがこれまためぼしいものは皆無。これまた厳しそうな予感。リーフエッジ近くは結構な波。やはり潮が速いせいか。無理して外へ出るとカレントに持って行かれそうな感じである。
 
 用心しつつ、前進。リーフ際で転石・岩陰の探索を行う。ハナマルは相変わらず。が、やはり波がかなりきつく、回されることしばしば、落ち着いて見る状況でない。死珊瑚の割れ目にはまっていたベニアラレボラを拾い上げ、ここは無理せず岸よりにやや退いて探索を続行することに。
 
 手前よりは返せる石は極端に少なく、岩の割れ目にしがみつくハナマル、死殻で何故かクロを見た程度。あとはムラサキイガ・アカイガレイシとヤナギシボリイモがやたらに目立つくらいで、何だかなあと思いつつ、潮の速さに疲れて一旦浜へ戻る。
 
 時間は16時過ぎ。気分転換に磯採集をしようとその辺の岩を返してみる。っと、7つめでコモン×2&ヤクシマ。こっちの方が確率高そうだと思いつつ、さらに続行。その後4つ目、今度はヤナギシボリ(イモではない)。南紀でもそうだったが、水に入らんでもいるもんだねえ。今日は今まで全く成果がなかったので、何となく嬉しくなって陸上転石マシン、フル稼働ON(笑)。
 
…結局その後はナツメモドキ×2、ヤクシマ若貝1など。これはまだイケるかも、と集中して前進を続ける。
 
 
 
 
 
 
 
 
そして小さな岬を越えた次の浜で、私は見付けてしまったのだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…全裸でマットに寝そべる♂1名(体毛濃い)。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…あ、ちなみにうつぶせでしたから。
 (画像はありません。)
 
 
 
 
 
 
 
 やる気急降下。戻ってもう一度入水するも、ヒメホシややガスを拾ったくらい。とっとと宿に戻り、泡立つ生で口直しをしつつ、一応今日も収穫はあったよなあ、と自分を慰める私でありました。
 
                      (つづく)