2009. 1. 5  (神奈川・A海岸)  
 この採集記も6年目を迎え、都合80回を数えることとなりました。ここのところ何やらかんやらで海に出る回数も減っている上に、相も変らぬ結果も多くて何ですが、何となく続けていきますのでよろしくお願いいたします。


…さて、前回以降年末も結局動けず年明け。気分転換に打上げを見に出ようと仕事やら厄介ごとを片付けて昼過ぎに出発する。本日は夕方干潮なのでちょうどよい。12月中旬からの寒波で南方系はほぼアウトであろう。久々にP浜を狙おうと昨年4月以来のA海岸を目指す。空に雲が多いが風はなく海はベタ凪状態。寒くないのがありがたい。


 早速支度してまずは北の浜へ。干潮まで約3時間ではあるが、良さそうな貝だまりが出現しているのが上から見て取れたので乗り込む。とはいえ年末に大風があって以降、それほどの荒れはなかったようだし、昨日あたりも先客がいたかも知れぬので大きな期待は持てない。キイロ若貝FDとクロ成貝、ナツメモドキ若貝を拾う。ハナマルはほとんど見ず。まだ生きているのか??

 まあこんなものかとP浜へ移動。整備の人がまわりにいたが、隙を突いて(?)下降。9か月ぶりにP浜に立つ。手前は貝だまりが一度積もってまた引き出された感じ。ちらっと表面を見たが何もなかったので波をよけつつ岩を回って奥へ向かう。

…と、ここで異変に気づく。浜の最奥部ががけ崩れで入れないのは以前からだったが、今度は反対の手前側の一部も新たな土砂崩れで埋め尽くされている。結構大き目の貝が集まるところで、ホシキヌやコモン、ハツユキ辺りがよく転がっていたのだが。最初の頃と比べると、浜の大きさが3分の2ほどになった感じ。もろい泥岩の崖に守られた浜なので仕方がないのだが…。

  とりあえず上のほうの貝だまりから見ていく。何かお年玉はないか、と期待して眺めているとクロやナツメモドキ幼貝がぽつぽつ顔を出す。さらにアヤメ。背中もそれほど擦れておらず、今シーズンの貝らしき風情。よしよし。そんなことをほざいていると、何やらぽつぽつと雨が。聞いてないよとぼやきつつ合羽のフードを上げる。さらに擦れ気味のクチムラサキとハナビラらしき幼貝を追加して切り上げ、降り口へと戻る。降り口付近の貝だまりは、ほぼ毎回良さそうな感じだが、裏切られることがほとんど。久々だし、今日はやってくれるかと粘ってみたが、やっぱりやってくれなかった。お笑いネタも含め何もなし。崖をよじ登って撤収。4時前。

…まだ暗くなるまでもう少しあるので、海の向うの残照を望みつつスピルラ浜へ。大荒れ後でなければ全く期待のできない浜。一応覗いたが無駄足。さらに南へ進み、なじみの貝だまりを覗くも不発。大分薄暗くなってきたので引き返しながら夕暮れの海の写真を撮っていたところ、にわかに雨が強くなってきたのであわてて車に戻り、撤収とした。今年初の打上げ採集行、大した成果はなかったが、のんびり遊べたのでよしとしますか。
…A浜残照。でも私の周囲は結構な雨。                 …左上からクチムラサキ・アヤメ・キイロ若貝・ハナビラ幼貝。下段左か
                                        らナツメ幼・若貝・クロ×3。アヤメは結構良い感じ、久しぶり。