2009.7.18〜20 南紀オフ貝2009
       〜爽風○○○祭編
 いよいよ梅雨明け、そしてまたこのオフ貝の季節がやってきた。(百舌鳥さん・くだまき会長、今年もありがとうございました)。今回通算7回目(私は都合6回目)となったこのイベントに参加したのは精鋭9名。初参加なしのおなじみメンバー、しかし今回も驚愕の伝説を数々持つ東西の超人2名がまたもそろい踏み、となり、果してどうなることやら案じられていたのだが…。
1日目:7月18日(金) 「穏海&激坂」
 雨をついて前夜遅く串本入りした私。起き抜けに宿でTVをつけると予報は雨のち曇り、波高2m。心配していたナルト6号は去り、梅雨前線に吹き込む南西の風が心配の種であったが、どうやら大丈夫そうだ。ただ、雷注意報が出ていたのはちょっと気になったが…。各所から寄せられるであろう、呪いのオーラを頭から振り払うべく、新調したシュノーケルパイプを水中眼鏡につなげるなどあたふたと準備を整え、いざ出発。

 集合場所に向かう途中、車窓から海を眺める。ここ3年間、初日は何れも波が高く、いつでも凪のあの方以外は入れる状況になかったのだが、今年は何とかいけそう。雨もあがり、風もなく、それほど暑くもなく、という良い状況を感じつつ、集合場所の駐車場に滑り込む。遠くの方で見慣れた二人が何やら車のそばで会話しているのが見える。くだまき会長と百舌鳥さん(おおっ)。
すぐにきつきつぼさんも到着。今回のスタートはこの4人(VIVAさんは仕事がありキャンセル。お宝を見せびらかしたかったあのお方が残念がること…)、干潮が迫っていたのですぐに行動開始。狙いは言わずと知れた定番Xポイントである。

 今回はみんな大人なので(笑)、走り降りる人はおらず、最後の難所の竹やぶが綺麗になぎ払われていることに驚きつつ浜に降り立つ。ここにしては稀な白波無し状態に、打ち上げチェックもそこそこに潜りの準備をすすめる。ライバルは少ないし、いきなりのチャンス到来か??
 さて、入水。水も温かい。ただ白波は無いとはいえ、そこは天下のXポイント、潮の流れをかなり感じる。今年初潜水がここ、というのもやや不安ではあったが、潜れる嬉しさはそれを上回る。何もかも忘れて転石・岩陰探索に没頭すること2時間あまり、その結果は……。
 
…定番のハナマル・ハナビラ・メはよく見かけたが、他は不発。チャキヌも一つ見たがこれはスルー。ニュースといえば巨大イシガキフグに驚いたのと、ジンガサウニを見付けたくらい。ふーむ…。その後は百舌鳥さんに依頼された水中風景を何枚か撮り、無念の上陸となった。見た目絶好だったのだが…残念。そんな中で、きつきつぼさんのムラサキアンボイナ生ゲットはお見事でした。
 
 上陸後、一応去年のハチジョウポイントを偵察に行ったが、例の岩穴は砂利に埋もれており、お宝の匂いも全くせず。こんなはずでは…という思いを胸に足取り重く坂を登る。(しかし、これは後の○○○祭りへの試練であったのだ!)
 
 
 さて、潜水中に到着したAさんを加えた一行は、気を取り直して件の「ここしかない」店へ。
ここで東西の超人Uさん・不如帰さんが次々と現れ、いやが上にも盛り上がる一行。空腹だった私と百舌鳥さんはチキンカツランチをむさぼる。(しかし、これが思わぬ苦難をもたらすことに2人は全く気づいていなかった)
 また、食事で元気を回復したUさんは、なぜか隣の家族連れにもお冷やを注ぎはじめる飛ばしぶり。書くのも気力が失せるような下ネタ込みのトークを展開する不如帰さんとともに今後に目が離せない展開となった。
 
 午後は衆議一決、ここも定番Bポイントへ。坂上で大発生するアズキガイを冷やかしつつ、激坂2本目(なお、きつきつぼさんは途中で潜りに切り替えたため、さらに一往復したとか…すごい)。
 
 浜に降り立つと、大分潮は満ちてきているが、波は穏やか。そそくさと着替えて入水。水は温かい。去年とは大違い。よしよし。
 
 右手のポイントへ向かった不如帰さん・百舌鳥さんを見送り、こちらは正面沖を攻めることにする。こちらの方が浅場で転石が多く、今年初潜水であまり深場狙いは…と思ったからである。
 まずは手前の超浅場から転石開始。ハナビラがぽつりぽつり程度。エダカラの死殻を見たがかなりガスっていたのでスルー。さらに沖目へ向かう。
 
…と、岩の割れ目に転がる大きな姿が目に入る。おなじみカバミナシ。お宝ではないが拾い上げて袋に納める。実は不如帰さんが某所でイモガイフェア?を行うとかで、各種の生態写真を撮るため生貝を欲しがっていたのだ。
 
 
 
 こんな殊勝な気持ち?が海神に届いたのか、その2分後、チャンスが訪れた。
 
 
 
…カバミナシのすぐ近くの岩を返すと、腹面を上に砂煙の中に落ちてゆくお宝の姿が!
 
 
 
…オレンジ色に彩られた歯がはっきりと残像に。勝利を確信して一度息継ぎし、再度潜水、お宝を握りしめる。よっしゃ!
 
 
 
アミちゃん(裾紫)ゲット!
 
2004年以来5年ぶりの出会い。これで来た甲斐があったなあ、としみじみ思う。坊主を逃れ、ネタができたという安堵とともに。
 
そしてまた思う、
「取りあえず何か袋に入れとくべきだな。」
 
…X島でもアンボンクロザメガイが幸運を呼んだことが2度あったのだが、南紀でもまたこの法則は生きていた。
 
 さて、ここでついに久々の強欲モード発動。
気合いを入れて転石を続ける。…と、ここで思わぬ苦難が。大波は無いのだが出始めた風のせいか、小さい波に揺さぶられることが多く、例のチキンカツが胃の中で暴れ出したのだ(百舌鳥さんは耐えきれず上陸してしまった模様)。強欲モード中が幸いしたか、気色悪さを何とか押さえつつ、粘って転石を続行する。
記録用に綺麗なヤクシマ・コモンを採った後、終了間際にカモンを一つ追加して上陸した。
 
 なお、不如帰さんはコダマケボリや妙に元気なアラレイモなど、例によって様々多数の成果。後に百舌鳥さんも合流した磯採集組は、ここの名物であるイシカブラなど様々の成果があった模様であった。
 
 ここで@メさんが合流、一同は再び激坂を登り、宿舎へ。超激安の今年の宿舎、私の部屋はネット付き&洗面台×3付きという妙な間取り。うーむ…。シャンプーしかないシャワー室で塩と汗を洗い流し、一同は宴貝会場へ。
 
…とはいっても、例の店が火事で焼けてしまったため、今年は会長がキープした穴場ポイントへ。穴場であるが故に、途中超高価甲虫風スーパーで食料その他を買い込んだり、坂を登ったり(本日3回目?)する必要はあったが、ビールやバカ貝話に期待感あふれる一行は物ともせず、閑静な住宅街に騒音をまき散らかしつつ、津波が来ても生き残る(by不如帰さん)という台地上の会場に突入した。
 
 宴貝は乾杯ののち、幾ばくもしないうちに例のごとき「下を見る」展開に…。あのお方はVIVAさんに見せて驚かせるはずだった、合計幾らになるのかわからない「毛糸セット」など箱ものを次々繰り出し、一同は苦笑するばかり。また「世界で○個目の標本」とか、和名無しの貝に「真里奈」などと無理矢理漢字を当てた懇切丁寧なラベルを開陳し、あきれた周囲が「薬研で粉に引いてしまおう」と本気で語り出すほどであった。
 
…私はというと、自信の無かった兎を鑑定してもらったり、会長にericaeの生貝をいただいたり(いつもいただいてばかりで…今度必ずお返しします)、話題のDr.Lの兎本を百舌鳥・不如帰両巨頭の解説(&疑問・文句)付きで見る機会に恵まれ、大変勉強になりました。宴は宿からの心配の電話で強制終了するまで続き、部屋へ戻っての2次会も、転石のし過ぎ?で草臥れた私は早々に失礼して床についたのでありました。
 
おなじみXポイント。穏やかな海、しかし流れは結構…。
 
Xポイント海中。手頃な転石は多かったのだが…出会いには恵まれず。
 
…割れ目に集う定番お宝。左よりハナマル・ハナビラ×2。
 
 
 
 
 
…続いて攻めたBポイント。満潮が近い。
 
 
 
…Xポイントより生き物の気配は多そうだったが。ちなみにこのトサカには何もいませんでした(笑)。
 
 
 
 
 
…出ました、5年ぶりのスソムラサキ。背の模様がボケた感じの変わった個体。オレンジ色の軟体が鮮やか。
 
 
…腹足全開。なかなかの迫力。そしてグロさもかなり。
 
…Bポイント成果。カモン・スソムラサキ・ヤクシマ・コモン。この他にメ・チャイロキヌタ・ハナマル・ハナビラはスルー。キイロは死殻以外見ず。