2009.7.18〜20 南紀オフ貝2009
       〜爽風○○○祭編
2日目:7月19日(日) 「祭り、開幕!」
…実は昨日から、ある言葉が私の中で引っかかっていた。昨日の朝、集合場所でくだまき会長が言ったあの言葉が…。

「××で、引いた磯で○○○を採ったよ、磯を這ってた…。」
「スソムラサキもいたよ、ウニ穴に入っていたみたい(同行した人が採ったらしい)」

…スソムラサキは確かにうなずけた。5年前、別の場所だが同じような状況で遭遇したことがあったから。そして昨日もかなりの浅場で出会うことができた。

 となると○○○も…?しかしあそこで………………?


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 あのお方が設定した16度冷房の中、早朝5時30分に何となく目覚める。
何となく起き出して、何となく部屋のパソコンをいじり、何となく天気やら貝サイトやら見ているうちに頭もはっきりしてくる。天気は曇り。風も強くなく、波高予想は1.5〜2m。昨日並みか。

 皆が起き出してきた頃、雀さんが到着。ひとしきり百舌鳥さんらとオークションサイトを見てぶつくさ言った後、8時過ぎに出発と相成った。今日は潜り組と磯採集組に分かれる上、駐車スペースが限られたポイントへ向かうため、荷物をそれぞれまとめて何台かに分乗することに(しかしこれが思わぬ展開を呼ぶ…)。潜り組の狙いは、ここ数年定番の”イラモの楽園”Pポイント。各自装備を確認しいざ出発。補給のためいつもの円形コンビニに立ち寄りあれこれ買い物を…。


 あれ………?? 気づいたのは百舌鳥さんだったか。「Uさんは?」


 店内に…いない。まさか?


…慌ててAさんが宿へ急行。無事途中で救出成功(すみません)。


 と、こんなアクシデントののち、ここで@メさんが離脱。結局潜り組(百舌鳥さん・不如帰さん・雀さん・きつきつぼさん・私)、磯組(Uさん・Aさん・後くだまき会長も合流)に分かれ、行動を開始した。波も穏やかな好コンディション、あれこれと妄想を膨らませつつ、駐車スペースでそそくさと朝食と着替えを済ませた一行は、大きく引いた浜をポイント目指して行軍。怪しげな岩の隙間や足下の貝にも油断せずに視線を送る。会長の言葉がまた頭の中によみがえり、私は自分の視線の先に意識を集中する。



そう、その××こそ、ここPポイントなのだ。



…が、残念ながら何もあらわれず。意図を察したであろう百舌鳥さんに苦笑される。
Pポイント海中にて。沖向きの岩につくトサカ。かなりの急流。
 
…やや岸よりの地点。イラモも多い中にウミキノコ。しかし、よく見ると…。
 
…真ん中にマメウサギがくっついてました(黒いのです)。
 
…マメウサギ拡大図。細かな豹柄模様が美しい。
 
…コモンが流れた先に、胸ときめく瞬間!
 
…生樽久々の発見!外敵も少ないのか悠然と貼り付いている。
 
…強欲モード中に、おおっ!
 
…生樽二個目発見!さらに胸ときめく瞬間。
 
…やりました生樽´◆左84mm右66.5mm。迫力あるなあ。
 
…雀さんの収穫物とともに。カノコ×2・チャキヌ・カミスジは雀さんのです。
カノコ祭、ここに開幕!
 
「手乗りカノコ」に味を占めたあのお方が、「手乗りヤナギシボリ」を撮影中。ちなみに左上はこのヤナギの採集者であり、この行為を呆れて見ている百舌鳥さん。
 
…性懲りもなく私のタルでもやるあのお方。しかし、採集者の願いが通じ、
ヤナギもタルもあのお方の掌上では外套膜を出さなかった(パチパチ)。
 
荒れまくるAポイントでの成果。大型ホソテンとごっついコモンが良い感じ。
 
…不如帰印2009年新作漁火ライト 4攅颪世ロシア製だったか、強烈な光量を誇る電灯2連。歴代作品の中では実用性が高そうな感じ。
ゆえに宴貝では不評?(笑)
 
…こちらが新作その◆L震勝屮ぅ薀皀薀ぅ函廖幣絽きにした形状が似ており、スイッチが入ると人体に有害な物を一斉発射する)。大小7つのライトを「これでもか積層」する不如帰印お馴染のタイプ。毎度のことだが、一つ一つスイッチを入れねばならないのが弱点。
 
 
 十数分後ポイントへ到着、我先にと入水する。新調した足ヒレを装着するのに時間がかかった私は、3人が目の前の浅場を攻め出しているのを見て、さらに左手沖に点在する根の周辺に狙いを定めた。そこは一昨年カバフ、昨年はウミウサギをゲットした自分にとってゲンの良い場所。ただし、干潮時は特に根の周辺の潮の流れが結構きつい。
 
 取りあえず折角の引き潮なので沖目へ。隠れ根伝いに探索を開始。沖目はイラモも少ないのでその点気が楽だ。転石・割れ目チェックでハナビラ・ハナマル・ヤクシマなど定番お宝の姿を見つつ、トサカもチェックしていく。しかし、流れはきつい。岩をつかんで踏ん張っても何度か流される。その割にはめぼしい貝は見あたらず。トサカにもホソテンロク・ツマニケボリの幼貝を見たくらい。当然スルー。うーむ…。
 
…と、ここで気分転換にゲンかつぎ。たまたま見付けたヤクシマの綺麗なドアホを袋に納める。
 
これが呼び水に…………………なった。
 
 
 
 
 
 その数分後、ウミキノコの群落に小さな黒い姿を発見。すぐにわかった。マメウサギ!レアではないが巡り合わせが悪くて生貝には出会えなかった貝。百舌鳥さんに海中風景やソフトコーラル写真を頼まれていたので、証拠写真もかねてパチリ。そして2個体をゲット。よしよし。
 
 
 
 
 
 
ちょっと良い気分でさらに探索続行。とある岩陰に手頃な転石(with a little イラモ)を見付け、ひっくり返す。
 
 
 
 
 
 
と、砂煙とともに飛び出したのは……コモン。
 
 
 
 
 
 
ちょっとがっかりしつつ、潮に流され加減のコモンに手を伸ばしかけた途端、そのすぐそばに大きな黒い姿が!
 
 
 
 
 
 
…コモンどころではない。やったぜ!
 
 
 
 
 
 
 
 
はやる気持ちを抑えて一旦浮上。カメラを引っ張り出して再度潜航。潮の流れと戦いつつシャッターを切りまくる。そして、手を伸ばしてゲット!
 
 
 
 
生樽!!
 
 
 
これまた5年ぶり。この採集記をつけ始めた最初のころ、Yポイントで出会って以来。しかも、割れもなくでかい。今日もまたいい貝に出会えた。
 
 
 
そして…強欲モード突入(笑)。周辺を強欲目できょろきょろと探索。これ、大方は徒労に終わるのであるが…。
 
 
 
 
 
 
 
 続いてウミキノコでマメウサギ×2を追加。よしよし。さらに、大きな岩を岸向きに回り込んで振り向いた途端、目に入ったあの姿。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
やったね!
 
 
生樽もう一丁追加!!
 
 
…先ほどより小ぶりだが、色が濃い美しい個体。よしよしよし。5年前に偶然出会って以来、全く姿を見なかったのに立て続けに…とは。こんなものなのだろうか。ふーむ…。
 
 
…そして、強欲モード継続。おなじみトゲトサカの陰でアヤメを採り(去年は多かったが、今年は少ない気がする)、さすがに潮の流れとの戦いに疲れと空腹を感じ、やや早かったが一旦上陸することに。揚がり際の超浅場で良い感じのカモン、さらに若カモンを追加。うれしいなあ。
 
 
 
 
 
 上陸して荷物を置いた場所に戻ると、誰の姿もない。さっき見たときは誰かいたはずなのに…。見渡すと、ほど近い超浅場で探索している4人の姿が見える。雀さんと百舌鳥さんは足ひれもつけていない。それにしてはやけに強欲モード的なオーラを感じる。何となく、察しはついた。
 
 
…と、ここで不如帰さんが帰還。
話を聞くとやはり出たのだ。
 
 
会長の言葉通り、カノコが。→→
 
 
 
不如帰さんは2つゲット。なるほど、どおりでねえ…
 
 しかし、こちらも負けじと生樽2丁で驚いていただく。そうこうしているうちに雀さん・百舌鳥さんが帰還。一旦上陸したのだが、カノコゲットの報にお代わり入水をしたそうである。私も行こうかなと思ったが、もう昼を回っているし、空腹だったのでやめにした。…と思ったら、きつきつぼさんが驚愕のクソ粘り。暇つぶしにあのお方はお宝の「手乗り化」を目論み、次々と手に載せて写真撮影するというよくわからない行動に乗り出し、3人はただただ苦笑するのみであった。
 
 結局、この場所では百舌鳥さんがヤナギシボリ・ナシジ(生は採りにくい貝ですよねえ)・オゴクダイモ・キイロフデなど、雀さんはカノコ×2、カミスジ、チャキヌなどなど、不如帰さんはカノコ×2・キャラメルヤクシマ(!)など多数、きつきつぼさんはカノコ・キボシシャジク・キイロフデほか多数と、全員がそれぞれ喜ばしい収穫物をゲットするという素晴らしい展開。しかもなかなか出ないカノコがいきなり5個も登場するとは…。
 そして、この祭りは続く」…一同強く確信して車への帰途についたのである。
 
 さて、車へ戻った一行は磯組と連絡を取り、Xポイント入り口へ(…と思ったら、百舌鳥さんが眼鏡を浜へ忘れる?というアクシデントでまたまた行軍したそうな…うーむ。でも無事見付かってよかったですね)。結局、雀さんはXポイントへ打ち上げ探索に降り、空きっ腹な私と不如帰さんはここしかない店へ向かい、百舌鳥さん・きつきつぼさんと合流した。
 
 遅い昼食だったので時間は3時。まだ潜りたい私と不如帰さんはAポイントへ、百舌鳥さん・きつきつぼさんはAポイント近くで打ち上げ探索へと分かれることになった。そして訪れたAポイント、満潮と強い南風のため、かなりの大荒れ大波状態。安全を期して私はまだ穏やかそうな右手に向かう。
 
…入水。波はそこそこ。しかし、浅場は濁りがひどく全く何も見えない状態。仕方なく、波に洗われる少し外の根周辺を探索。一カ所にとどまるのが難しい厳しい展開であったが、何とか隠れ根まわりでごついコモン・大型ホソテン・ホシキヌタ・ナシジFDをゲットし(まずまず)、早々に上陸した。不如帰さんも厳しかったようで名物の大型ハナマル・ホソテン他数点の収穫に止まったようだ。
 
 そして夕刻宿へ帰着後、一息入れて再び超高級昆虫スーパー経由(前日より控えめな買い物であった。とにかく貝話が多いのであまり食べられないのだ)、坂の上の穴場会場へ。行く道々では、昨日から会場に置きっぱなしであった不如帰さんの膨大なお宝が恐怖の子供会活動(笑)により、さまざまな目に遭う、という妄想が一部で爆発、
 
 「テラマチダカラにマジックで顔が…」だの
 「多分公園の砂場に突き刺さっている」だの
 「ホンカクジヒガイに色を塗り浮子に改造」
 
…だのと、素面で訳のわからぬことをわめき散らしつつ、再び会場へ乱入した。
 
 昨日の経験を生かし(笑)、ある程度腹に食べ物を黙々と収めた後、再び貝話開始。再び様々なお宝が飛び交い、今回欠席の三咫烏さんが電話で参加、などという一幕もあった中、昨日出しそびれていたあのお方の今年の新作ライト2作が登場。
 昨年度の反省(?)から生活防水となり、網膜を焼くほどの明るさを維持しつつ、コンパクトで持ち運びを重視した実用的な進化であることを、点灯後部屋の明かりを消し、例の如く振り回してアピール(価格は…使用するバッテリーが1個Dr,Lのところで売っているゾウゲ宝一つと同じくらい、というわかりにくい例えからご想像下さい)、昨日登場したUさん持参の「回転小型展示台」(なぜか昨日は鮨が乗っていたが)などあちらこちらにスポット照明を当てて喜ぶ、という展開の中、いつも通り宴貝はぐちゃぐちゃ化していくのであった。
 
…こうして南紀2日目の夜貝は、採集疲れが運動不足の体をむしばみ、うたたねに落ち込む人々が続出するまで延々と続いていったのであった。(P.S.Aさん、ベニ貝ありがとうございました。)
 
                    (つづく)