2009.8.19〜23 南国X島夏修業后舛修裡
1日目:8月19日(水)  「先客???」 
 お盆明け。早朝羽田を飛び立った満員の機内には、今年も南国修業旅に出た一人の男の姿があった。いつものように海を眺めながらあれこれイメトレをすることもなく、機内放送の桂三枝の落語を聞きつつウトウトしながら…。



…X島南国修業も数えること五回目。
幸いなことに、今年もX島は青空と凪で私を迎えてくれたのである。




 昼前にX島に到着し、天然記念物っぽいレンタカー屋で足を確保して行動開始。スーパーで食料やら水やらを買い込む。車窓から望める海も穏やかで天候も申し分なし。好条件に自然とテンションもあがり、「また来ちまったぜ…」と一人ほくそ笑む私。
…今年も来ましたC浜。波も少なく、絶好だが…。
 
…何かいそうな感じもするが。うーむ。
 
…C浜での成果 上段左よりウキ・イボ(若)・ハナワイモ。下段チリメン・
イボ・コゲチドリ・ハナワイモ。
 
成果◆2燭箸覆採ったムラサキハラブトキリオレ。
 
 
 
 
…H浜八丈敷。これはかなり引いている。
 
…H浜にてこんな貝も。上段ハマヅト・ナガレシボリダマ・オオヒシガイ。
下段マルフデ・ハイイロミナシ・ニシキミナシ・ゴマフイモ。
 
…いた!今年も健在。結構深くに潜んでいた。
 
…2つ目。こちらはあまり隠れる気がなさそうだった。
 
…この重厚感・存在感が何ともいえず好きなのです。左87mm、右76mm。
 
…歯の間が紫色に着色した小型花丸。今年は全般的に少ないのか??
 
 
 
 
 宿に荷物を置き、早速近くのC浜へ繰り出す。天気は快晴、波も穏やか。リーフエッジが極端に近く、潮の速いこのポイントを攻めるのには絶好であった。エッジの暗がりでいきなり一発大物でも、と妄想だけは膨らむ。
 
 
 
 
…気持ちを抑え、昼飯をほおばりつつ打ち上げを見てまわる。先だっての台風8号の置き土産は如何に、と思ったが大した物はなし。ジャノメの破片を見た程度。うーむ。まあこんなものか。
 
 
 
 
 そそくさと着替え入水。見渡す限り誰もいないので気を遣わなくて助かる。潮はちょうどこれから干潮を迎えるころ、浅場はほとんど露出し、エッジまで歩いても行ける状態。
 
 
 
 手前の潮溜まりから見ていく。キイロとご対面の後、すぐに小さな貝溜まりでピカピカのウキをゲット。ふーむ、こんなのもいるのか…。それにしても貝溜まりにはハナマルユキの死殻が目立つ。それも蟹にやられた真っ二つ状態の殻が。うーむ。
 
 
 
 
 取りあえずエッジ付近の様子を見たかったので前進。すぐにサンゴ渦巻く?深みに泳ぎ出た。一応クレバスや陰になった部分の穴をチェックして回る。が、残念ながら一発は無し。波の砕けるあたりのウニ穴にはいつもごっそりハナマルが入っているのだが、蟹破片を見る程度で生貝の姿がない。これは一体?
 
 
 
 結局、エッジ付近ではガスイボを一つ拾った程度。死珊瑚についていた綺麗なキリオレガイを後学のために袋に納め、手前に戻る。潮は徐々に上げ始め、浅場の転石がやりやすくなったのでそちらへシフトする。ここも蟹破片が多い。ヤナギシボリやヤクシマの破片も点々。ようやく岩の割れ目で生ハナマルを二つ見かける。蟹にやられるなよ、と励ましつつ探索続行するも、生貝は結局ほかに姿も見ず。験担ぎでハナワイモをキープしたが、貝溜まりでチリメンやイボの殻を何とか見付けた程度で何ともはや、という結果であった。
 
 
 
 そんなこんなで気がつけば夕刻を迎え、潮も急速に上げ始める。腹も減ってきたので賑やかしに打ち上げを2、3拾って宿へ戻ることに。蟹どもに見事先を越され?不安の残る出だしとなった初日でありました。
 
 
 
 
 
 
 
2日目:8月20日(木) 「あの岩の下へ」
 
 初日の貧果をビールと古酒で洗い流し(南紀でも最初はダメだったしね)、気を取り直して本日はH浜へ向かう。言わずと知れた八丈敷でハチジョウとご対面、を目論んで…。
 
 
…とはいえ、まだ満潮から幾ばくも経っていないので潮位は高い。ロマンチックなスーパーで買い物を済ませ、海へ向かう。朝ではあるが日差しは灼くが如くの厳しさ。ちょっと動くと汗が噴き出る。
 
 
  駐車ポイントからしばらく歩いて八丈敷到着。といってもまだほとんどが水面下なので、最初は付近の浅場の転石をし、引いてきたら一度揚がって岩下のぞき、という狙いである。
 
 
  さて入水。ここはやや泥っぽい底質であるので濁りは入るが見えないほどではない。早速一つめの転石下からナツメモドキ。さらに八丈敷まわりをぐるりと回り、コモン・ヤクシマ・ホシキヌタ・キイロ・ハナビラを確認。ここはレギュラーメンバーは大丈夫なようだ。何か一発はないかと転石を続けるも、目新しい物はなし。後学のためにオオヒシガイやらイモ・フデガイを幾つかゲットした。
 
 
 
 
 時間も頃合いとなったので一度揚がり、ハチジョウの様子を見に行く。手前から隙間を覗いていくが蟹とにらめっこの連続。昨日の事もあり、いささか蟹への理不尽な思いがこみ上げてきた10個目くらいの岩の奥。
 
 
 
 
 
いた!
 
 
 
…今年も成貝を発見。よしよし。
 
 
 早速手を突っ込んで引きずり出す。潜り込むためか背中がやや擦れているが綺麗な個体。
 
 
 気をよくしてさらに探索を続行、波の洗う岩下でもう一つ大型の個体を、さらに先の岩でもう一つ追加した(最後のはやや若かったのでリリース)。昨日が昨日だったので、どうかなと思っていたが今年も健在でよかったよかった。ちょっとテンションがあがる。
 
 
 
 さらに潮が引いてきたので今度は浜の沖目を探索開始。リーフエッジにも足を伸ばす。見事にサンゴが繁茂していたが、それ故かお宝の匂いは薄く出会いは無し。ここでもハナマルの影は薄く、たまに見る程度でエッジの転石下でちょっと変わった感じのドアホ個体をキープしたくらいであった。また同じ場所でマメウサギの大ガスを見付けたが、これはスルー。ウミキノコは時々見かけたので居るかと思っていたが、やはりねえ…。
 
 
 
 熱低のおかげかうねりが入り始め、エッジ付近は探索がしづらくなったので岸近くの転石に切り替える。ただどうも今年はあまり良い感じのサンゴ礫が少なく、ここでも目ぼしい収穫は無し。マルフデの大きいのを見付けてキープしたくらいであった。うーむ…。ここで時間切れとなり、未練を残しつつも上陸とした。
 
 
 
 新しい物はなかったが、ハチジョウを始め一通りのレギュラーメンバーと出会う事ができたので、昨日よりはよかったかな。生ビールを飲み干し、明日予想される展開を妄想しつつ腕のマッサージをしたのでありました。
 
 
 
                  (つづく)