2010.7.25〜29 南国X島夏修業此舛修裡
3日目:7月27日(火)  「そして、あの場所へ」 
 生で昨日の戦果を祝った後、部屋で撮影&古酒に移行し、いつの間にやら寝付いた私が目覚めたのは未明。外を見やるとそぼ降る雨。再び布団に潜って迎えた朝は曇り。しかし、電線がうなるほどの南風が吹き付けている。お天気情報によれば波高2.5〜3m。何か毎日高くなってくる感じ。うーむ。

本日の狙いは、去年ラストでスソヨツメをツモり上げたあの転石パラダイス(!?)、コモン岬。リーフエッジはかなり近いので色々なお宝が顔を出しそうな場所。ただし、近いが故に波がどうか…昨日も結構波立っていたようだったが、昨日くらいなら何とか…。


…昨日同様、諸々ロマンティックなスーパーで買い物をした後、車を横笛浜上へ。天気は曇りで何とかなりそう。とっとと着替えて浜へ。時間的にはほぼ満潮、コモン岬をまわり、キタイ浜へ降り立つ。

…エッジ付近は怒濤の波。目の前の浅場も見るからに潮の流れが速い。うーむ。
…キタイ浜沖、スソヨツメポイント付近。
 
…ヤナギシボリ発見。ツマグロではないやつ。
 
…岩に挟まって進退窮まったフグ(コクテンフグのようです。Exmouthさんありがとうございます)。身を守る膨らみの術がかえって仇に。
 
…しばらく見ていたが全く動く様子もないのでアップでもう一枚。腹側にはどうつっかかったのか、尾びれも見えている。
 
…ヤナギシボリ抱卵個体。けなげに卵を守る母。
 
…本日の成果。小ネタはいろいろありましたが。
 
 とりあえず浅場から狙ってみるかと入水。
しかし、意外に流れは速く、あっという間に流される。しかもご丁寧に視界はほとんど聞かない状況。コモン岬で何とか岩に捕まって体を確保し、周辺を見渡す。
 
 岩穴には花丸が点々。あまりここでは見たことがなかったが、当たり年なのか??転石を試みようと思ったが、あまりに効率が悪そうなので一時撤退。いま少し潮が引くのを待つことにする。
 
 荷物を置いた場所は打ち上げポイントでもあったので、時間つぶしにぼちょぼちょと見ていく。チドリ・ツマムラサキメ・口だけエ…くらいか。
 
 
 
 
 
…エネルギー補給も済ませ、正午に行動再開。大分潮も引き、エッジ付近は大波が立っているものの、内側は流れもやや穏やかになっている気配。潮流の上手側から去年のスソヨツメポイント付近を狙う。濁りも消え、そこはかとなく良い感じ。
 
 流されつつ転石開始。すぐにホシキヌタ幼貝、そしてヤナギシボリ。大きな死珊瑚を返すと…ヤクシマ。その後もコモンがポツポツ、抱卵個体もちらほら。何やら色々と出てきてはくれる。ここらで一発欲しいところだったが…。
 
 
 
 
…そんなおり、岬先端付近で大きな珊瑚礫を返そうと手を伸ばしかけたが、下がつながっていて断念。と思った途端、陰に隠れていたフグが逃げだそうとして隙間に引っかかる。慌てた彼は思わず膨らんでしまい、にっちもさっちもいかぬ事態に。恨めしげに見上げる目。水中でここまで腹を抱えて笑ったのは初めてであった。
 
 写真を撮ってから指でつついて救出。そそくさと去る彼を見送る。気をつけろよ〜。
 
 
 さらに大型の珊瑚礫狙いで転石を続ける。
 
…が、ふと気がつくとかなり浅場に流されてしまっており、一度上陸して一息入れることにする。時間は3時過ぎ。ほぼ干潮となり、先ほど入水した場所ももう少し探索範囲を広げられそう。荷物場へ戻り、補給した後さらに潮上のエッジ近くを狙って入水。残念ながらエッジの大波は相変わらず。うーむ。
 
 
 
…巨大な珊瑚礫を返すとヤナギシボリ。ただし抱卵個体。写真だけ撮ってそっと元に返す。スソヨツメの幻影を追って転石を続けるが、さすがに二匹目のドジョウはいなかった。転石下から転げ出たイボFD(ぬか喜び…)、最後に小さなカモンを追加、また後学のためによくわからないイモガイ・フデガイなどをちょこちょこ採取して撤収した(毎年よく見かけるミカドミナシは今年は見かけず。逆にヤナギシボリイモをよく見かけた)。
 
 
 
 今年は不完全燃焼気味だったキタイ浜〜コモン岬沖であったが、飽きない程度にいろいろ飛び出したのでまあこんなものか。波揺さぶられと転石疲れの中、そそくさと片付けをすすめる男の心は、すでに宿の冷え冷え生ビールへと飛んでいるのでありました。
            
                    (つづく)