2010.7.25〜29 南国X島夏修業此舛修裡
4日目:7月28日(水)  「ここにきて右往左往」 
 未明にヤモリの声でふと目を覚ますと、昨日にも増して電線のうなり音。もそもそと朝起きてお天気情報を見れば、天気は曇りで推移しそうな感じだが、波高は相変わらず2.5〜3m。うーむ。昨日もそうだが、リーフ内でも結構波やうねりがあって長時間勝負の身にはなかなかしんどい。状況がよければ 浜へ遠征しようと思っていたが、もう一つ乗り気がせず、結果2年ぶりの白クマ岬方面を探索することにする。午前でダメそうなら昼は某そば屋で…などと思惑を巡らせる。

 宿の出発時間はほぼ満潮。あわてて入水しても昨日のようなことになりそうなので、まずはO浜へ打ち上げを見に行く。イモガイやタケノコガイの他、綺麗な砂地系の貝がよく上がっているので何となく来ることが多いポイント。車を止め、日が射してきたので日焼け止めを塗って浜へ。

…が、今年は満潮&強風のせいか、波がかなり高いところまで来ており探索が困難。うーむ。一瞬ここで潜ろうか、とも思ったが濁りもかなり入っていたので断念。買い物をしたのち、予定通り白クマ岬に向かう。
 エッジ付近は相変わらずの波。行けるところまで行って、後は臭いそうな所を転石しようと前へ。
 
 …思った通り浅場は濁りまくり。お馴染みハナビラが顔を出す程度。早々に前進する。
 
 臭いそうな珊瑚礫を返しながら前進していくがキイロをたまに見かけるくらいで他にお宝はナシ。お宝の気配がしない感じ。波の影響で探索困難な所まで前進し、早々にUターン。
 
 帰路は少し東よりを戻る。こちらもどうも…クモガイやヒメジャコ、ウミヘビをからかった位か。波立ちもあってやる気が薄れ、そばへと気持ちが傾き、そのまま上陸。
 
 さっさと着替えて車に飛び乗り、そば屋へ直行。去年は月曜定休でスカされたが、今年は水曜だし大丈夫。
 
 
しかし、店の前に張り出されていたのは…
 
 
「都合により28日まで休業します」(…)
 
 
 
 全くぅ…と毒づきながら違う店へ。ここでもそばが終わってしまったというひと言。呆れてトンカツ定食を頼み、揚げ過ぎの感が漂うカツをむさぼりながら、午後の予定を立て直す。残りは今日の午後と明日の午前、干潮時に探れるのは今日が最後…うーむ。
 
 向かった先は2日目のあの浜。一番お宝の濃そうな場所だったし、リュウキュウの生息具合をもう少し範囲を広げて探ってみようと思ったからである。
 
 
…エッジはやはり…の波加減。浅場から行けるところまで探索する所存。
 
 2日前とは違うルートで前進。取りあえずアンボンクロザメをお呪いでバッグへ。しかし、ヒメホシは相変わらず出て来たのですぐにリリース。クチムラサキも転げ出たので一瞬喜んだがFD。ヒメホシは浅場から抱卵個体も登場、やはり多い。さらに後学のためのイモ類を拾いつつ前へ。しかし、リュウキュウはあらわれない。このルートはいないのか。ヒメホシ以外はキイロ・ホシキヌタあたり。コモンはほとんどあらわれず。まあ、飽きない程度に何か出てくる。そのうち何か出るだろうと、さらに前進。ウミショウブ帯から先、水深が深まり、柔らか系のサンゴが不気味に大繁茂する周辺でめぼしい珊瑚礫を返して見るが不発。その先は浅くなり波も強そうだったので踵を返し、ウミショウブ帯の終わり近くを狙い、集中的に探索する。
 
 結果は、ヒメホシ、キイロ、ホシキヌタ、コモンが乱れ撃ち状態。抱卵個体も多い。そんな中、灰色の細長い外套膜が礫裏の凹みに貼り付いているのを見付ける。一瞬琉球か、と緊張が走ったがナツメモドキ。そこそこ水深があるところにもいるんだなあ、と変な感心をしつつ探索続行。クソ粘りの結果、何とかサバ1をゲット。ここで潮も満ち始めて波が浅場にも入り始めたので撤収することにする。リュウキュウは結局あらわれず、であった。
 
 何だか初日の如く思惑がスカされることの多い一日であったが、まあ、こんなこともあるか。帰宅に向けてパック用の容器や塩などを買い込み、生と古酒の待つ宿へと向かう私でありました。
 
 
 
 
5日目:7月29日(木)
     
        「最後の最後もやはり…」
 
 
…いよいよ最終日。昼には車を返さねばならぬため、午前中満潮時に一潜り勝負となる。風は強いがようやくの晴天。まぶしい朝日とようやく出会えた。
 
 
 朝、今までの収穫物をパックし、荷物を片付けてチェックアウト。向かった先は…またまた例の浜。昨日リュウキュウが不発だったので。今少し探索ラインをずらしてみよう、という所存。波は大分おさまって来ているようなので行けたらエッジ付近も見てみよう、と画策して支度をすすめる。
 
 潮はほぼ満潮、濁りもあまり変わらず。浅場(とはいえ2m位か)でめぼしい大礫を狙って返していく。ヤクシマがポツポツ。一応似て非なるレアものではないか、と目を光らせたがいらぬ努力に終わる(まあ、どこで何があるかわからないので…)。お呪いにニシキミナシとコゲフデをバッグに収め、前進。
 
 すぐにヒメホシ発見。さらにペアも。どうずらしても今年はこれが当たりの貝なのか?
 
 さらに進むとうねりがかなり入りこみ、結構揺さぶられる感じとなる。ホシキヌタ・キイロなど、昨日と同じ面々と再会しつつ前進。リュウキュウがいそうな感じのエリアを丁寧に探索していくが、姿は見られず。生息密度が低いのか、どこか他に隠れているのか…うーむ。
 
…ここで時間切れ。うねりで揺さぶられ、気分も麗しくなくなってきたので撤収を決意し、浜へ揚がる。昨日振られたそば屋に駆け込みとりあえず胸のつかえをおろし、車を返して帰路につく。
 
 帰りの飛行機も機材がどうとかで乗ろうと思っていた便が欠航になり、変更した便も羽田と現地ダブル悪天候でベタ遅れになった上、「行き先が関空になるかも」などと不穏なアナウンスも一時流れ、待ちくたびれた乗客から「根性ねえぞ×××」と毒づく声があがるなど、最後まで何か一筋縄ではいかぬ6回目の修業旅となったのでありました。
 
                    (おわり)
 
…最終日のお持ち帰り。コゲフデ(若貝)・ニシキミナシ。
 
…2日目追加。イモフデ・コゲフデ。
 
…3日目追加。上段キヌカツギイモ・ナガサラサミナシ・スソムラサキイモ(しゅりさんご教示ありがとうございます)。下段リュウキュウツノマタ?・ベッコウフデ。
 
…白クマ岬沖にて。ウミヘビ逃走中。
 
…よく見かけたヒメホシの抱卵個体。もうすぐ孵化しそうな色だが。
 
…4日目収穫物。上段ヒメホシ×2、下段クチムラサキFD・サバ。
 
…お宝系以外。サオトメイモ・シマイボボラ・キイロフデ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…最終日にしてようやくの晴天。
 
…またもや…ヒメホシがやたらに濃い場所でした。
 
…2日目ホシダカラ×3。至近距離でのこの色彩変化は面白い。
 
…2日目。上段ヒメホシ×3。下段ヤナギシボリ・リュウキュウ×2。
この場所のリュウキュウの分布はどうなっているのか興味深い。
 
3日目キタイ浜沖。上段コモン・ヤナギシボリ・カモン。下段イボFD
チドリ・ツマムラサキメ(打ち上げ)。