2011.3.31〜4.2 南国修行春の陣〜その1
1日目:2011. 3. 31(木) 「うりずんの南国へ」
…南国での初の春修行、企画時点からなにやら波乱含みの展開であった。話は3月上旬にさかのぼる。 (採集記の出だしがいつもと違う!)

 いい加減仕事や花粉症に痛めつけられてうんざりだった私は(と思ったらやはりこれか…)、3月の連休に狙いをつけて飛行機や宿を押さえた。X島は日にち不足を感じたため、よりアクセスしやすいH島に狙いを定めたのであった。直ちに現地に住むしゅりさんによろしくメールを送り、潮回りも最高、と腕を撫していたところに……あの大災害。

 被害こそなかったものの、余震やら計画停電やらで仕事がベタ遅れになった上、もろもろの事情で当地を離れられず、やむなくキャンセル。しかし、もやもやは残った。

 そんなこんなでしばらくして身辺が落ち着いてくると、何とかならないかと再度画策、仕事を前と後に押し込んで何とか日程を捻出して再びしゅりさんへ、という次第となった。

 満席の午前便で立川談志の「長屋の花見」を聴きつつ、様々に妄想&計画を重ねるうち到着。乗り継ぎでは何度も通ったが、降り立つのは10年以上前に旅行に来て以来。表に出るとさすが晴れの南国、シャツ1枚でもOKな陽気である。レンタカー屋やら買い物やらで手間取るうちに昼を過ぎ、干潮の時間も過ぎつつある。急がねば。

 とりあえず近場で面白そうなGビーチへ到着。のどかな晴天、見渡すと浜や礁原に人の姿も。
そそくさと着替えて海へ。しゅりさんから「寒いよ」といわれていたが、気温20度、水温21〜2度くらいなら着込めば何とかなるかと準備していたのであった。潮はそろそろ上げはじめているようで、急ぎ突入。波打ち際からアオサが大繁茂している。が海藻臭はあまり感じない。しかし、水はやはり冷たい。本土の6月くらいの感じか??震えるほどではなかったが…。
…アマモ帯手前から周辺の死珊瑚礫をめくって探索開始、早速ハナビラが登場。それにしても急速に水深が増してくる。しかも今年初潜りなので無理はしたくない。あまり沖目に出ることは控え、周囲を見ていく。珊瑚の繁茂する場所やガレ場も多く、あまりお宝のにおいがしない。転石下から見つけた何とかイモをお呪いでバッグに収め、さらに探索続行。大きなタコにガンを飛ばし、大きなコブヒトデやマンジュウヒトデを冷やかしつつ、枝珊瑚の小さなかけらの下にきれいなヒメホシをみつける。今年最初の生貝ゲット、やれやれ。
 
 さすがに寒気を感じつつ、アマモ帯へ再突入。時期なのか、モズクが豊かに茂っている。潮はかなりあがってきているが、かなりの浅場なので探索は逆にしやすい。ここらはこの間の連休でしゅりさんや南紀オフ貝でおなじみのAさんが探索したエリア(リュウキュウやサバ系が出ていたようだ)。ただ何とも返す転石が少ない。たまに登場する転石を寒さに耐えつつめくり続ける。ようやく妙にでかいサバ1が登場。その後はナツメモドキがぽつぽつ。ここのモドキは腹面が白っぽくパラオ系の雰囲気が漂っている。年末M浦で採取したインドナツメ風の色づき個体とは大分様子が異なる。
 
…と、時計を見ると4時をまわり、風も出てきたようだ。寒さも半端なくなってきたのでここで上陸。吹き付ける風に震えながら速攻で着替えて車内に遁走した。
 
あがってしまえばシャツ1枚の陽気。もう一つの戦果ではあったが、生と美味なタコ刺しで気合いを入れ直しつつ、明日の勝負に向け妄想を巡らせた夜でありました。
 
…今回いつもの水中用のデジカメが不調のため持って行けず、下手な水中映像はなしです。あしからず。
 
…Gポイント。満ちているのでわかりづらいが、かなりエッジまでは距離が
ある。手前海面下はアオサの花園。
 
 
 
…今日探ったポイントは全般的にお宝臭は薄い感じ。もう少し沖目に隠れているのか?ちなみにこのサバダカラのサイズは19mm、自己新には残念ながら届かず。