2011.7.26〜31 南国X島夏修業察舛修裡
3日目:7月28日(木)  「転石三昧の果てに…」 
 夜明け方に目が覚め、TVをつけると今日は変わりやすい天気で、午後は雨かも、という予報。ナルトNo.8はどうやら西へ向かうらしい。波はおさまっていく感じで、これならエッジ付近も行けるかもしれない。旨い泡盛のおかげですっきりした目覚め。

 さて朝食後、出動。昨日H浜を探った事もあり、今日の狙いは毎年恒例の「転石パラダイス」コモン岬。いつ何が飛び出すかわからぬ面白さがあるポイント。しかし、本日はここ一本で行くため、いつもは行かない東・西側にも手を伸ばす所存。

 出発直後に電線にとまるアカショウビンに出会い、感心しつつロマンティックな名前のスーパーで諸々買い込み、横笛浜へ…と思ったら、集落の中の道では皆総出で何やら大きな縄を準備中。昨日夕刻、着替え場所で通りかかった法被姿の子供らの言っていた祭り本番のイベントらしい。すかさず細い道をぐちゃぐちゃ迂回して無事横笛浜へ。

 

 まだ干潮には時間があるため、まずは東側の砂っぽい浅場を探ってみる。アマモ帯が広がる中、点々と珊瑚礫が転がっている。下は砂地。河口が近いせいか濁りが結構ある感じであまりゾッとしないが、大きめの礫をめくりながら前進。すぐにハナビラを見たが、後は続かず。ある程度沖目に出たところで西側へ移動して探索を続ける。徐々に岩場やガレ場になり、礫の数も多くなってくる。それにしてもないなあ、とため息をついていると、メーター級の珊瑚礫下からヤナギシボリ。

 

 その後、コモン岬先端沖でヤナギ1ヶ追加。昨年はコクテンフグが珍プレーをやらかしてくれたが、お宝はコモンばかりながら、転石下からさまざまな生き物があらわれ楽しめた。

 
 とはいえ、お宝は相変わらずだなあ、とぶつくさ言っていると、メーター級の珊瑚礫下からクチムラサキの若貝が顔を出す。大きくなれよと写真におさめて元に返す。さらに進んでキタイ浜沖へ。
 
 スソゾーン(スソヨツメ・スソムラサキが出たので命名)あたりを集中して見たが不発。朽ちたチドリを見かけたがスルー。ふと見るとエッジ付近がそれほど波立っていないようなので向かってみる。
しかし、暗がりや穴を頑張ってのぞき込んだが魚とご対面するばかり。空腹を感じて時計を見ると昼過ぎ。
 
 ちょっとエネルギー補給した後にクレバスから浜方向へ戻る。超浅場で這いつくばって散在する転石をしてみると、キイロ・ハナマル。石の下に溜まった砂の中からオレンジ色のハート型が。リュウキュウアオイか?話には聞いていたが愛らしい貝だ。生きているのは初めて見た。お守り代わりにキープして探索を続行。時計を見ると14時近く。
 
…さすがに本格的に空腹やクラクラ感を感じ、一旦荷物の場所に戻る。珍しく家族連れやカップルが海に入っている横笛浜で一憩。もう干潮は過ぎている。1本目にがんばり過ぎたので、2本目はまだあまり探索したことのないキタイ浜西側で短時間勝負をもくろみ出動することにしよう。
 
 浜を歩くと熱波で頭がぐらぐらする。堪らず海へ入り泳いで西へ。珊瑚礫は多いが、テーブル系ばかり。大きなものを狙ってめくっていくと、ヤクシマ・ハナマル・コモンが連発。ヤナギシボリも顔を出す。これはと思いさらに続行。さらにヒメホシも姿を現す。今年はさっぱりだったがここで出た。気合いを入れて周辺で粘ったが残念ながら不発。
 
…さすがに疲れを感じてきたので時計を見ると16時、撤退することに。レアものは不発だったが、日がな一日転石でもろもろ楽しめたのでよしとしよう。
 
 帰り際、着替えようと車に戻ると妙な影が路上に。お馴染みセマルハコガメ。せっかくなのでひとしきり遊び、溝に落ちないように向きを修正して藪に返す。
 
 さあ後は宿に戻って生や泡盛を注入するのみだ!…とあたふたと準備し車をスタートさせたが、何か変な感じがしてすぐ停車。何とトランクが開けっ放しであった。危ない危ない…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4日目:7月29日(金)  「一撃の出会い」
 
 

さてX島での探索も3日目。今日のねらいはまだ探索したことのない場所。遠目で見て一度はのぞいて見よう、と思っていたポイント。南紀の「イラモの楽園」のようにかなりの行軍が覚悟せねばならぬが、まだ未知の場所ゆえ、何が飛び出すか分からぬ楽しみがある。天気は曇りがちだと言っているが、波はすっかりおさまり加減で探索には絶好。

 

車をPスペースに止め、着替えて身軽になり行軍開始。ちょうど満潮時なので歩きにくいがどうと言うことはない。いくつか浜を通り抜け、岩場を回り数十分後にここでいいかと荷を下ろす。とりあえず探索して不調ならばどこかへ転戦することにしよう。浜を見回すと大変にシンボリックな岩が海中に見えたので「男浜」と勝手に命名し、早速探索開始。

 

 色からしてアマモ場だな、と思っていた通り、珊瑚礫が点在する浅場。いくつかめくってみるがキイロのみ。沖へ進むと意外にエッジが近く、生きた珊瑚が顔を出し始める。クレバスが多い感じなのでしばらく探索してみるが、これまた魚ばかりで不発。雨も降り始め、雷の音に注意しつつ探索続行。ハナマルがちらほらするウニ穴を探索するが、ヒット無し。うーむ。

 

 時計を見ると昼近く。どうも手応えがないので浅場に戻ってみる。アマモ場付近は浅すぎて這いつくばって転石するのも困難だが、大きな礫を狙って返していく。何も出ないなあと諦め気分も入りつつ、クソ粘り続行。そんな中「男岩」の近くまで進んで、一際大きなハマサンゴがあったので全力で返してみる。っと、砂上に鎮座する大きな姿。おお、いたいた。

 

 

 ホシダカラ!

 

 

 しかし、目をそちらに奪われつつも、岩の裏側に張り付いた二つの小さな姿も見逃してはならない。

 

 

 黒っぽいのと、白っぽいのと。

 

 

 

…黒いのは外套膜の赤い突起ですぐ同定完了。

 

 

 リュウキュウ!小さいが成貝。ここでもいたか!

 

 

 

 

…白いのはサバ系、だがロストレート気味。

 

 

 もしや?つついて見ると…結局サバ。うーむ。

 

 

 

 

 

 さらに周囲の水中をきょろきょろすると、ホシが2つ転がっているのを発見。それまで全くケもなかったのが転石一発でこれ。俄然強欲モードに入り、周りの礫を返すとサバの若貝を見つける。よしよし。

 

 さらにまだ転石はあったので、一旦邪魔な装備をおいて周辺の探索を続け始めたが、あまりにも水深が浅すぎるので探索がしずらい。まだ日もあることだし、後日もう一度探索することにして撤退する。

 

 さて、次はどこに?ちょうど干潮を迎え、一昨日のぞけなかった八丈敷周辺をみるにいい頃合い。

今年は果たして大丈夫であろうか?

 

…と言うことで転戦。あたふたと移動を重ね、おなじみの八丈敷に到着。あまり立ったり座ったりすると目まいがしそうなので、寝転んだ体勢のまま岩の下を眺め回してみる。程なくあまり隠れる気のない成貝3若貝1を確認。よかったよかった。

 

 今年も健在だったことに満足し、海中へ移動する。一昨日探索したラインを外して見ていくが、コモンがちらほら出たくらい。リュウキュウアオイ?の死貝やらを後学のために拾い、昨日からの長時間探索による疲労の蓄積を警戒して早めに撤退する。

 

 初物はなかったが、気になっていた初めてのポイントで転石一発の収穫の喜び、リュウキュウも飛び出し、さらに後日探索する楽しみを得られたのでまずは良かったかな。

 

                        (つづく)

 

 

 

…コモン岬。今年はハナマルが少ない感じだった。
 
…クチムラサキ若貝がようやく登場。
 
…エッジ付近。水面にはクラゲが少々。
 
…本日の成果。右のイモたちはミカド・ムラクモ・シロマダラか。
 
…ハコガメ。意外や敏捷な動きを披露してくれた。
 
 
 
 
 
 
…男浜。
 
…男浜より沖を臨む
 
…サバ若貝。白帯がとても広い感じの個体。
 
…おなじみ八丈敷。降ったり晴れたり、ここへ来るといつも目まぐるしい
天気に。
 
…今年もちらほら見かけたハチジョウ。
 
…本日の成果、といっても一発だけですが。