2011.7.26〜31 南国X島夏修業察舛修裡
5日目:7月30日(土)  「果ての浜で自作自演…?」
 さてX島探索も後半戦。変わりやすい天気ということだが、波は大したことはなさそう。本日は手前から深みのある2年ぶりのJ浜を狙う。非常に不便な所にある割には意外に人が多い浜。途中のロマンティックなスーパーで飲み物やらを買い込み、一路現地へ。

 長い道程を乗り越えて、ようやく到着。時間は9時過ぎ。まだまだ満潮から間がないのであせっても仕方なく、いつも始める西側の岩場へ向かう。

 

 天気は上々だが、多少うねりが入って揺さぶられる感じ。転石下やウニ穴にハナマルが見られる所だが、今年はほとんど見ない。うーむ。とても小さいコモン1が転石から転げ出たので一応おまじない代わりにキープしてみる。

 

 そうこうしているうちに結構潮が引き始めたので、やや深場の転石に向かう。大きな礫を中心に返してみるが、全くの不作。コモンのドアホが出たくらい。やはり今年も厳しそうだ。そうこうしているうちに昼近くなり、一旦補給のため上陸する。

 

 一休みして再度突入。東側のアマモ場近辺へ向けて探索開始。珊瑚礫の裏に張り付くクチムラサキを発見、しげしげと見たが若貝。写真だけ撮ってそっと元に。

 

 多少勇気づけられて転石を進めるがこの後は不発。後学のために目立つ貝を拾いながら、西側へ。先ほどあまり見なかったアマモ場周辺をていねいに見ていく。が、お宝は杳としてあらわれず。

 

 今年もか、とため息をつきながらクソ粘り続行。あがりの時間も見えてきた14時過ぎ、やや大きめの死珊瑚を返したところで、小さな外套膜に包まれた丸い姿に目がとまる。

 

 

 

 

 

…シラタマ! しかし…??

 

 

 

 

  以前キタイ浜で見たのとは明らかにちがう外套膜。殻では区別がつきにくい近似種もあるので精査が必要だ。とりあえず数枚写真を撮る。そして指でつまみ上げ………あら…?

 

ポロリと落ちた。そして砂で曇る中へ…。

 

落ち着いて砂煙が去ったあと周囲を見ていくが見あたらない。砂に開いた小穴にでも落ちたのか…4年前にもヨツメを一つロストしたよなあ、と嫌なことを思い出してしまう。ダメなのを承知で穴をほじくり返すも現れず。周囲を目を皿のように見て探すも姿はない。そうこうしている間に5分が経過。

 

全くもう…と自分を呪いつつ、穴をほじくり返した時に現れたナンヨウクロミナシを腹いせに?キープ。

 

あきらめきれず、最後にもう一度、と思い周囲を見ていくと、記憶のある外套膜の模様が目の隅を横切る。おお、いたいた!暗がりをめざして逃走を開始していたらしい。とにもかくにも無事発見。よかったよかった。

 

ほっとしたためか、疲れを感じてきたのでここで撤収決定。着替えをしている間にニセサバの打ち上げを見つけ、何で見つからないかなあ…と毒づいているとぽつりときた。何となく殺気を感じ急いで撤収して引き揚げ、屋根の下に逃げ込むと沛然たる豪雨。やれやれ。

 

 帰路、毎回恒例のO浜での打ち上げ眺めに向う。巻き貝はほぼ100%ヤドカリが入っているが、イボソデを一つディスプレイ用に持ち帰ることに。なかなか今年も厳しいJ浜ではあったが、お初っぽいシラタマをゲット(自作自演のサスペンス付き)出来たのでまあ前回よりはましだったかなあ、と生を飲りつつその夜も更けていったのでありました。

 

 

 

 

 

6日目:7月31日(日) 「男浜本格探索」
 
 
 

今回の夏修行もいよいよ最終日。車を返したりする都合上、探索のタイムリミットは昼。天気予報によれば、新たなるナルトが発生し、こちらに向けて進行中であるそうな。明日あたりからうねりが入り出すようだが、今日はまだ大丈夫そうだ。やや雲が多いようだが、行軍をするならドピーカンでない方が助かる。

 

 午前中はまだ潮が引く前でもあるが、逆に取っておいた男浜の浅場狙いが絶好のチャンス。ということで寄り道はせず、ロマンティックなスーパーで補給物資を買い、荷物を極力軽くして行軍開始。男浜の手前に荷を下ろす。今回はアマモ帯に狙いを絞り、少し広く見ていく所存。

 

 早速突入。大きめのハマサンゴ中心に狙っていく。案の定、最初の30分ほどは全くケもなし。どこかで一発あるだろう、と勝手に決め込んで東へ移動しつつ狙っていくと、抱卵したホシダカラが張り付いているのを見つける。やはりいたか。お宝の匂いを感じたので、そっと元に戻し、周囲を探索続行。

 

 

 

 

 

…やはりいた。次の珊瑚裏にリュウキュウ×2。成貝と若貝。よしよし。

 

 

 

 

 さらにホシが連発、ヒメホシ・ホシキヌタも。お宝ゾーンであることは間違いなさそう。いいぞ

 

 

 

 そしてそばの小さめの礫が目についたので手に取る。裏に返して複雑に入り組んだ割れ目をためつすがめつしていると、奥に赤橙色の姿がちらりと見えた。お!

 

 

 

…確信しつつピンセットでつついて確認。

 

 

 

 

 

 

スソムラサキ

 

 

 

 

 

 取り出してみるとえらく小さな個体。2年前キタイ浜で採った物も小ぶりだったが、さらに小さい。よーしよし。美麗種の出現に気を良くして強欲モード発動。

 

 

 

 

 さらにホシが連発。またそのとなりの一際大きなハマサンゴを返すと…

 

 

 

 

リュウキュウ×4!!  

 

 

 

 

 

 

…いるところには濃いと聞いていたが、なるほどねえ…。根こそぎとってもしょうがないので、一つだけキープして後はスルー。

 

 

 

 この後もホシ・ヒメホシなどが続き、ここがお宝の濃いポイントであることを確信したのである。

 

 

 

…ふと時計を見ると12時過ぎ。ころは良しか、と撤収決定。着替えたのち、今年も恒例のそば屋に向かうが休業。今年もかよ!と毒づきつつ別の一軒へ。ようやくありついた野菜ソーキそばをすすりつつ、お初こそなかったが、今年も最後の最後にリュウキュウはじめお宝の濃いポイントを見つけることが出来たなあ…としみじみ楽しい思い出をかみしめた私でありました。

 

 

                       (おわり)

 

 

…お久しぶりJ浜。来る度外国人客も見る。どこかで勧められるのか。
 
…J浜海中。砂地のせいもあって濁りがややあった。
 
…クチムラサキ若貝。大概こんなシチュエーションであらわれる。
 
…お騒がせシラタマ生体。現在精査中だが、T.oryza(シラタマガイ)
ではなく、T.insularumのような感じか?
 
…J浜にて。左ナンヨウクロミナシ・コモン・シラタマ。右カワラガイ・リュウ
キュウタケ・ヒメカノコ?・シマアラレボラ×3・コモン。
 
…男浜お宝ゾーンにて。リュウキュウペア。
 
…ホシキヌタ&ヒメホシ。
 
…男浜では、礫下に多かったホシ。大きさもそこそこ。
 
この中に何かが潜んでいます。
 
…正解はアミちゃん。こんなところに。
 
…最終日男浜の成果。イトカケミノムシ?×2・リュウキュウ×3・スソ
ムラサキ。下段ゴマフイモ・メノウイモモドキ?・マルフデ。マルフデは礫
下でかなり多く見かけた。お宝に限らず、生き物の匂いの濃いゾーンで
あった。