さらに今度は南へ下ってみる。前回も含め、まだリサーチしたことがないエリア。車をおいて浜に降りるとここも人が多い。リーフ先端までの距離はそれほどなさそうか。状況が良ければ潜ってみたかったが、風・波ともに強く、体調は悪く果たせず。
最後にそこよりやや北側の浜へ。波打ち際で
まあまあましなスソヨツメを拾う。うーむ、このエリアも潜ってみたいなあ…。
…と、ここまで来て睡魔全開になってきたので、まだ日没まで時間はあるが宿舎へ撤収。夜勝負のことを考えたら、休むが吉。ベッドに倒れ込んで眠りに落ちる……。
ふと目が覚めるともう夜。夕飯をどうしようかとぼーっと考えているとNさんからの電話。今晩我が家で貝話や丘採集はいかがか、とのうれしいお誘い。丁寧なナビやお迎えにより恙なくNさん宅へ。
奥様とともに貝だけにとどまらず様々なお話で盛りあがり、様々な収穫物も頂いてお宅を後にしたのは23時過ぎか(本当にありがとうございました)。Nさんに推薦していただいたUポイントを攻めるべく車を走らせる。
到着してさっさと準備し、浜へ。見渡すと砂浜に突き出した岬が岩礁帯を作っている。昼に来たこともない全くの初見の浜なのであまり無理はできまい。潮が満ちてきたら早めに撤退する所存。
すぐ潮だまりにベニヤカタガイを発見。集めている訳ではないが好きな貝だ。さらに近くの岩穴にハナビラ・ハナマル・ナツメモドキが続々。雰囲気は神奈川K海岸の漁火の感じだなあ、と思いつつ沖目へ。そこはハナビラ・ハナマルの巣という感。さらに岩陰にはヤクシマがちらほら。
何かほかの色のお宝はないか、ときょろきょろしていると、若いシボリ。イボイボが発達していたらなあ、と思いつつスルー。さらに黒々とした外套膜の小さいお宝が登場したのでつついてみるとカミスジ。いわゆるチャミスジではなく正調カミスジ。納得しつつキープしておく。さらに小穴にサメ。小さいがミナミサメ風ではなく黒い個体。ふーむ…。
ふと時計を見ると2時半すぎ。そろそろ上げが始まる時間帯。岩と岩の間がそこそこ水深のある感じだったので、下手に引っ張ると4月の時のように泳ぐ羽目になるやもしれぬ。ということで撤退。大物は出なかったが、何ともお宝の臭いの濃い場所で、一度潜水してみたい所である。明日明るいときにもう一度来てみることにしよう。
車へ戻り着替えた後、3時半過ぎに宿へ戻る。フロントの若い係の男はやや胡散臭そうに目を向けたが、門限なしをうたっているのはそっちだろ、と目で答えて応戦。部屋に戻り本日も東奔西走して疲れ切った男は、本日も一杯引っかけて直ちに白河夜舟となったのでありました。