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2013年 1月5日(土)  神奈川・A海岸
 この採集記もまた新しい年を迎えました。またまた相も変わらずの様相を呈する採集記でありますが、これからもよろしくお願いいたします。
 
 11月の結果もあり、意気が上がらぬまま12月はもろもろあって修行にもいかずスルー。どうしたものか、と思っていたが、正月2日に吹いた大風の結果や、A海岸の南方系の状況も知りたかったので出撃を決める。潮は小潮で干潮は夕方。午前中からもろもろ用事や仕事を済ませ、13時過ぎに海へ。天気は上々だが、この冬一番の冷え込みの名残か、風が冷たい。
 
…まずは北の浜へ。パッと見、先客アリの様相。貝溜まりが掻き回されている感じ。まあこんなものか。あちらこちらを突っついて、そこそこのカモン1とガスったウキ1を見つける。
 
ということで本命のP浜へ。近くで親子連れが遊んでいたので裏ルートへ回る。見渡すと見るからにまた崖崩れが進行している。とはいえ、まだ降りるルートにはかかっていないので大丈夫そうだ。前回は最後のところでナチュラルフォール気味(まあ、滑落ともいう(笑))だったので、足場を選びつつ慎重に降下。無事に着地成功。
…上段左からヤナギシボリ・ウキ×2。下段クロ×4。
 
 
 
 
…コシラタマ。螺塔が残りやや若い感じ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…久々のキムスメ。22.7mm。洗ってみると歯間の黄色もはっきり。
 
…命名「ヘルメットメダカラ」(gracilis f.marginata)(笑)
 
…A海岸潮だまりめぐりの結果。個体数はキイロ>ハナビラであった。
 
 とりあえず浜を見渡すと、漂着した松の木の枝が少々溜まっている程度であまり大きな変化は無し。
 
 まずは手前から奥側へ。表面をひと掻きしたら小さく丸っこい姿が目に入る。ナガレボリやワスレシラタマが多い中、この浜では初のコシラタマ
小さく地味な貝だが初物は嬉しい。
 
 意気上がる中、さらに奥へ。すぐに割れクチムラサキ・クロ1を見つける。さらにその奥で妙に丸っこいヤナギシボリを発見。ガスだがかなり久々(2007年以来)だったので、お年玉をいただいた気分。よしよし。
 
 気を良くしてさらに奥へ。昨年4月にヒメホシを掘り出した地点。崖下に礫と貝が積もっている。手持ちのプラスチックのシャベルで掘ると音が騒々しいので、@メダカラさん流を見習い(?)足で掘りすすめる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…と、出会いは突然に訪れた。
 
 
 
 
礫下に転げていった茶褐色の貝。
 
メダカラにしてはぺタッっとした背の茶色。シボリの若貝にしてはロストレートした感じ。これは??
 
 
 
 
…半分確信しつつ、取り上げて裏返す。ビンゴ!
 
 
 
 
 
キムスメダカラ!
 
 
 
…これまた2007年以来の出会い。前回よりも状態は若干いい感じ。やったね!
 
 
 
 
 当然の如く強欲モード発動。勢いを得て手前の貝溜まりへ移動。ガスウキ、クロを追加。さらに上の方でヤクシマの若成貝(多分昨年度のもの。背中が大きく割れ、汚れがひどかったのでスルー)を見つける。そして最後に美しくも奇妙なフォルムのメダカラを発見して手仕舞いとした。
 
 
…崖をよじ登って一息つくと干潮までもう少し。さらに南の浜へ転戦して、南方系の状況を見に行くことにする。人通りが多いこともあり、途中の貝溜まりはさすがに掻き回され状態。見るのもそこそこに先へ進む。漁火で南方系を見ることの多い場所まで進む。今日は小潮なので大した引きではないが、落ちたり弱った貝が潮だまりにはまっている可能性は高いエリア。足元に気をつけながら見ていくと、キイロの様々なステージの貝がポツポツ。12月の寒波で落ちたのであろうか、すでにヤドカリに襲われ殻になっている。さらに沖目に向かうとハナビラも顔を出す。こちらは成貝ばかり。中にはまだ肉が残っているものも見かける。海水に手を入れるとまだかなり温かく、これならまだヤクシマやハナマルならば頑張っていられそうな感じであった。その後、大物はなかったが、オミナエシとハナマルのFDも追加するなど潮だまり狙いを楽しんだのち、夕暮れ迫る海岸を後にしたのでありました。
 
 
 
…本年最初の運試し、望外のお年玉をいただけたり、磯歩きを存分に楽しめたので、まずは上々でありました。