この属の現世種としてアフリカ産のS.hallucinataが知られており、日本で見つかったこの種も同一視されていたが、Fehse(2002)が形態の違いを指摘し、この名前で記載した。前端部の形状がhallucinataに比べよりすんなりと尖っており、軸芯部分もよりスプーン状に発達するようだ。この個体は中薗氏がサンドポンプの砂中から得られたもの。擦れているが、先述の特徴はあらわれているようだ。ただ、多数の個体同士の比較や生体の研究が進んでいるとは言い難いようで、今後の研究が望まれる。沖縄近海のやや深場に分布する。