太平洋産のキッコウダカラについては、Lorenz(2002)により
数亜種に分けられてきた。クック諸島近海産については、すぐ近くに産する亜種M.scindataとの差異が指摘されており、その他の亜種も含め、多数の個体の全長・幅・高さ・重さ・歯数の計測値の平均値や標準偏差を、t検定を用いて比較し、有意な差があることを確認して別亜種であると発表された(Conchilia,HEFT54(3-4)/March 2024, P49〜64)。各値の計測方法(Bridges&Lorenz,2013/2017による)・t検定による値が異なることの有意性の確認(Kaiser&Gottschalk,1972)の詳細については、発表された論文等を参照されたい。大雑把に言えば、scindataより長さ・幅・高さの値がより大きく、外唇歯が18〜19本と平均1本弱多い。個人的には、遺伝子の比較を見たいところであるが…。クック諸島に分布、潮間帯以下浅海に生息。