2005.9.3 (神奈川・X海岸)
 
…空はもう秋。黒点はトンビ。もうおまえ等にはだまされんぞ。(笑)
 
…上から見てこれは(私的には)かなりの状態。凪、と一言で切り
捨てられるかもしれぬが。
 
…ツグチ嬢の頭部今回のベストショット。愛嬌あるなあ。
 
…今回の小さな発見。口と頭部、触角基部、腹足裏の色違い。外
套膜や殻には差異はなさそうなのだが。
 
…ツグチ4ヶ。一番大きいので14.5mm。写真だと半透明感が出ない…。
 
…いよいよ9月。蒸し暑いが空の高さにちょっと秋の気配。
 
 先日の台風11号の被害や巨大台風14号のうねりが心配だが、とりあえずX海岸へ向かう。行く道々から見下ろす海は白く波立って不穏な気配。予報では波高2m+うねりということだったが、そんなもんじゃなさそうだ。
 
 朝出遅れたため、到着は干潮後1時間ほど。車を止めて駐車場に降り立つと、はるか遠くから波音が響く。おいおいこんなのは今までなかったよなあ…。
 
 おそるおそる浜へ。案の定、全面白浪。浜にいたバーベキュー・テント軍団も誰も入水していない模様である。7月に目星を付けたポイントに入ろうかと思ったが、完全な東映状態で何も見えないであろうと早々にあきらめる。
 
 いつものポイントに行ってみると、干潮時・無風というのに岩を乗り越えて大波がじゃんじゃん流れ込んでいる。このまま待っていても回復の見込みはなく、とりあえず着替えて入水してみる。沖に流されては洒落にならないので、もっとも岸よりのところだけでも、という思い。
 
 いざ入ってみるとさすがに流れが速く、かなり踏ん張らないと体を安定させるのが困難な状態。水面は白波で泡立ち、完全ホワイトアウト状態になることもしばしば。まいったなあと思いつつ、岩の隙間や下面についているイソバナを探索していく。幸い、岩の間は狭いので踏ん張りが利き、何とか探索出来る状態。ただし、目を寄せてマクロ探索しないとわからないし、かといって欲張って奥に入りすぎるとシュノーケルが引っかかり、水流にもまれて慌てることもたびたび。そんな中最初にめくったイソバナ群落でツグチガイ2を発見。ラッキー。とりあえず胸をなで下ろす。さらに周囲をマクロ探索、ウグイスガイ大や貝だまりでカモン殻1を見かけたが、これは見送り。さらに岩につかまりつつ探索範囲を徐々に広げ、ツマニケボリやチヂワケボリを狙って探るもヒットなし。
 
 それにしても、台風11号の影響は?と心配していたが、イソバナやトサカたちは岩の隙間や下部についていたためか、被害はなさそう。7月に見たよりも大きくなっている感じも見受けられ、この夏の生育は順調だった模様。この間は多かったカジメをはじめとする海藻も、枯れたのか台風で流されたのか、かなり少なくてその点では探索しやすかった。
 
…その後2時間ほどじわじわと移動して探索続行。ツグチガイ2個体をさらに追加したところで、強烈な流れを食らって流される。水面からあたりを見ると潮は急速に満ちてきており、波もますます怒濤化してきている。空は快晴なれど、いい加減踏ん張りすぎで筋肉痛も心配されるし、帰りの黄昏時の大渋滞も嫌だったので早めの撤収を決定、上陸した。
 
*付記*
 
 探索中、手首にチクリと刺胞系の痛みを感じ、上陸してみると蚊に刺されたような膨れ。この即効性?はイラモ系か。この浜ではいつも刺されて数時間後から痒みと膨れがあらわれ始め、さらに水疱が出るタイプ(シロガヤ系?)が多かったので…。ふーむ。南紀でイラモ?にやられたときは、2〜3日で腫れがおさまったが、これはどうなるか…?