2006.7.15〜17 南紀オフ貝2006〜風よ波よ人よ…編
1日目(2005・7・15)  「好天&荒天」
 
…昨年同様、紺碧の空が迎えてくれた南紀串本。しかし、数日前からのナルト4号からの遠距離うねりが届いていた上に、先乗りしていた雀さんからの「波打ち際は牛乳を流したような…」という不穏なおことば。そして朝ホテルでつけたTV天気予報の波浪注意報・波高3mという情報に「やはり…」とうなるだけの私。海中公園前への道すがらも「あのお方以外は凪とは言わない…」状態であった。
 
とにもかくにも、1年ぶりの集合、再会。今回のスターティングメンバーは雀さん・百舌鳥さん・t姐さん・あさきちさん、そして私。喜びの握手を交わす中、t姐さんのあるお方への「○○○なったんですね」という恐るべき第一声で周囲が凍り付く。フォローしようとすればするほど事態が悪化して焦るt姐(笑)。私の腹が出てきたなどとうれしそうに騒いだ当然の報いであろう。
 
…さて海も陸も荒れ模様の中(笑)、一同は打ち上げ狙いでXポイントへ。夏草生い茂る細道をそそくさと下り、炎熱の浜に散る一同。容赦ない日差しの元、また今年もこの浜に波音と砂をかく音が響くこととなった。アヤメ・カモン・コモンが目立つ中、イボが意外にある感じであった。私はウサギも含めいかにも南紀っぽいものを一渡り拾い、終了間際にややましなスソムラサキを追加して撤収(なおクチムラサキウミウサギ(by t姐)は大ヒット。その他ジュズダマやカバホシもゲットした方もいた)。
 
昼前にあがり、やはりというか恒例の「ここしかない」レストランへ。紆余曲折の後、ここで不如帰さん・VIVAさん・Uさん・舟さん・くだまき会長・PAWさんご一家が合流、一気に過去最高の13人という大所帯にふくれあがった一行は、その後「打ち上げで再度Xポイント攻め込みチーム」と「とにかくどこかに潜りたいチーム」に分かれ、午後の行動を開始した。
 
…炎熱の浜に辟易していた私は無論潜りチーム。「どこでも凪」のあのお方(不如帰さん)の案内の元、一行(不如帰さん・雀さん・t姐さん・VIVAさん・あさきちさん・私)が襲ったのはオフ会お初のZポイント。スソムラサキやタルも、という甘い誘いに期待は膨らむが…。エントリー場所付近は砂が巻き上がって見事なにごり状態。不安に駆られつつも準備を終え、さて、と言うところで私にトラブル発生!何と左足フィンの止めゴムがブッツリ(右足側も切れる寸前)。昨夏のX島で見舞われたあれである。波打ち際の岩周りだけでも探ろうかとフィンなしで入水したが、波はかなり激しく、流されては洒落にならないのであきらめて上陸した。結局、あのお方やVIVAさんがウサギその他を手にしたのみで一行はそそくさと撤収することに。
 
不完全燃焼の一行はお馴染みAポイントの近く、やや波の少ない場所へ向かう。フィンのトラブルの上、先ほど試しにつかった際耳鼻に違和感を感じた私は(風邪気味だったせいか、往きの飛行機内からどうも…)海に入らず磯を冷やかすことにする。名物のナツメモドキは潮溜まりに見あたらず、ガスガスのタルを2つ拾いみんなの元に戻ると、やりました!との声。あさきちさんがなんとカノコダカラを2つもゲットしている!悪条件の中、ねばり強い転石探索が実った壮挙であった。(なお、もしかしたらこの人はあさきちさんの着ぐるみを着た別人では…という声も一部(笑))。ほかに不如帰さんもキッコウのFDを得ていた。
 
この後再び宿に集合した一行は、塩と汗と悔し涙(?)をシャワーで洗い流した後、@メダカラさん合流でフルメンバーに。
…そして夜は、本年もくだまき会長コーディネートのもと某鮨屋系飲み屋で宴貝へと突入。驚愕のお宝と爆笑話が乱舞する。恒例ビンゴでは誰もがその嵩におののいた一等賞品を見事くだまき会長が獲得した。なお、VIVAさんと私に挟まれたあのお方は、布哇絵やZoila論争で夢中になったあまり、固形物はダチョウの刺身一切れしか食べないという壮挙を成し遂げられた。
 
  
上段左からアヤメ×2、エダカラ×2、スソムラサキ。下段左からツマ   上段左から クチベニツノマタモドキ?・アラレイ
ムラサキメ×3、ツマベニメ、ウキ、イボ×2、カノコ。イボはみな結構    モ・ミガキセコバイ。下段左からセロガタケボリ
拾っていたようだ。                                ×3、シロオビコダマ。左上の貝については自        
                                           信がない…。お分かりの方はどうぞお知らせ下 
                                           さい。
                                
 
2日目(2005・7・16) 「潜りの敵は打上げで…」
 
…明けて2日目。目障りな波浪注意報は消え、一行は勇躍Bポイントへ向かう。浜へ降りてみるとほぼ満潮で波打ち際はかなりの白波。皆が正面に向かう中、私は昨年同様いきなり右手を狙ってみる。ここは昨年大波一発でシュノーケルを吹っ飛ばされた場所であったので、リベンジのつもりで向かったのだが、結果的にはミスジャッジであった。慎重に沖へ向かったが、波が思いの外激しく、体が安定せずホワイトアウト状態になることもしばしば。それでもなんとかソフトコーラル探索や転石を試みるも、結局不発。お馴染みの顔を少々見かけた程度で(これはスルー)、お疲れモードでの上陸となった。正面沖に向かったみなさんは屋久島や花丸・花弁・菖蒲などをゲットされていたようだ。
 
…再びここしかレストランでの昼食の後、店の前で時ならぬ打ち上げお宝売店?(by 不如帰さん)が出現。ほとんどレストランの営業妨害としか思えない場所で無垢な少女(PAW家お嬢)を相手に怪しげな関西おっちゃんの営業トークが炸裂。それにしても、家が傾くほどの在庫を持っていながら、状態の良さそうなものは素早く取り上げて左手に隠す店主の姿勢には、見守る一同はただ爆笑するのみであった。
 
その後@メさんを見送った一同は今度は「磯採集チーム(命名:チームニッポンマメアゲマキ(笑))」と「あくまで潜水チーム」に分かれ、午後の干潮に勝負をかける。Bポイントの様子から行けるか?と踏んでAポイントへ向かった潜水チーム(不如帰さん・VIVAさん・雀さん・あさきちさん・私)であったが、迎えてくれたのは午後の海風と白波…(泣)。
 
それでも何とか一矢を、と一同はやや波の少ない側へ次々と入水。時に体を押し流す波と戦いつつ、岩や転石下を懸命に探索するも、さすがに条件は厳しく、隠れる気のないホシキヌタ・花丸大2ヶ、ヤナギシボリFDを見付けたのみであった(他に後学のためにツノマタなど)。悪条件の中ではあったがVIVAさんの髪筋発見は見事であった。
 
…予定を繰り上げて撤収した一行は潜水をあきらめ、Cポイントへ打ち上げ狙いに出る。珍しくダッシュをしない不如帰さんの前方を歩いていた私は、ガスイボやカノコダカラを拾いつつ進んでいると、妙に細長いお宝を発見。一瞬ホソヤクか??と思いつつ拾ったその貝の正体は…アミメ
ここでは珍しい南方系貝の出現、潜水の不調マイナスを打ち上げで少し取り返した感じ。
 
あさきちさんを見送った後、ホテルに戻って某居酒屋へ向かう。「不如帰さん一瞬どこかに…」事件というハプニングもくっつきつつ宴貝開始。昨日のリベンジか、しっかり料理を食べて元を取ろうとする者数名により、私たちのテーブルの皿は瞬く間に空になっていくのであった。そして深夜不如帰さんが離脱。ついに関西人は百舌鳥さんのみに(!?)
  
…左からヤナギシボリFD・ハナマル生×2。ハナマルの   やたら白い打上げが目立ったCポイントの成果。左上から
大きいのは38mm。                       カノコ・カモン・ヒメホシ・ハチジョウ幼貝。下段ウミナシジ
                                    イボ・エダカラ。
 
今回唯一のレアもの?アミメダカラ。付近で生貝も
採れているそうな。南紀はすごいなあ。
 
 
3日目(2005・7・17) 「旅の終わりは打ち上げ&打ち上げ」
 
…いよいよオフ貝最終日。天気は曇り、炎熱にあぶられることはなさそう。荷物をまとめて出発、一同は海中公園付近で最後の一勝負を目論み車を走らせる。…がしかし、満潮時に南風が重なり、Aポイント周辺は結構白浪が高い。行って行けないことはないのだろうが、状況はかなり厳しそう。結局皆で会議の後、ここの場で解散してそれぞれの好みの道に進むことを決定。一堂別れを惜しんだ後、それぞれの車に乗り込んだのであった。
 
私と舟さんが乗り込んだのはVIVAさんの自称ポルシェ(軽)。昨日まではフェラーリといっていたようだが…。相談ののち今年はまだ行ってないYポイントへ向かう。
浜へ降りてみると潜りポイントの波は高そう。結局打上げ狙いに切り替えて波打ち際をしばらく探索。南紀らしい拾い物を少々追加することが出来た。
 
PAWさん一家&Uさんとも別れ、その後我々は飛行場へ直行。2時間あまりの待ち時間を利用し、レストランで打上げ(昼酒宴会)となった。次回オフ会に向けてのしょうもない引っ掛け企画を開陳しあい、男3人のはた迷惑な宴会は結局搭乗締め切り直前まで続いたのであった。  
           
          上段イボ×2、カノコ×2。中段ツマムラサキメ×2、シボリ(DWARF)
                        クロ×2、ウキ。下段シラタマ、マメウサギ×2、クチムラサキ、
            微妙な幼貝×2(帰宅後調べてみたがハチジョウか??)