…泳ぎだしてみると外潮が入ってきているのか、昨日より冷たさを感じる。目の前の浅場礫下からメ。きつきつぼさんと分かれてさらに左へ向かう。
と、礫の下から茶色のまだら模様の大型のヒトデが出現。見ると腕にヤドリニナが寄生している。以前見たアカヒトデヤドリニナより大型の感じ。足をもいで持ち帰ろうか、と試したが妙に固いヒトデでうまくちぎれず、写真だけ撮ってリリース。
さらに沖目へ。水深も潮の流れもかなりあるような場所。大きなイソバナが次々登場。長物兎を期待して見ていくが、大きなウグイスガイがついていたのみ。点々とトサカも出てくるのでいい加減細かく見たが兎類も隠れ宝もなし。台風の影響か、かなり大きな岩まで動いた感じがあり、礫下も不発。ふーむ。
…さらに浅場へ戻って手頃な礫をめくりまくる。ハナビラ、コモン、ヤクシマは続々。岩のウニ穴にはハナマル多数。うーむ。
…やや寒さを感じつつ、今度は右手を目指す。臭いそうな礫下からようやくアヤメが登場。大分苦労した感じのフリーク個体。よしよし。
さらに右手へ。しかしこのあたりでかなりの冷えを感じる。時計を見ると入水して1時間半、11時過ぎ。後の長い旅路を考えるとそろそろ揚がり頃かと判断して、上陸した。
揚がってきた皆さんに聞くと、水は冷たく、お宝方面も厳しかった模様。リリースという言葉を知らない(?)グネさんはアヤメを数個体にテンロクやコダマケボリをポツポツ(当然、ハナマルもいくつか(笑))。さらに不明シラタマを一つ。軒並みR眼が進む一行には判断がつきがたく、私が頂いて同定してみることに。さらに会長からテツアキチドリや小さいホンサバの死殻を頂く。件のヤドリニナも正体がわからず、次回への宿題となった。
さすがに一行は激坂を足取り重く登り(笑)、上で解散。来年の再会を約束し、固い握手を交わしたのであった。
…今回珍しく天候にも恵まれる中、楽しいお話やネタを提供して頂いたり(笑)、貴重な採集お宝を頂いたり、みなさん本当にありがとうございました。
(おわり)
…グネさんからの頂き物。白玉はナガレボリの若目のやつ?