キンスジウミウサギから最近分けられた新種。殻はキンスジ
よりやや大きく厚手で、両端部の肥厚が著しい。背面縁の筋
は濃茶色。外套膜は透明で茶色の斑点がまばらにあり、縁
が茶色となる。最近画像が発表されたキンスジの外套膜は
ド派手なオレンジ色の斑模様があり、かなり印象が異なること
は確かである。本種は近年大西洋のセントヘレナ島周辺の浅
海から見つかっており、過去にキンスジとされたフロリダ沖深
海の個体の一部もこちらに分類されている。ホストはセントヘ
レナ島ではPlumapathes
pennacea(Pallas, 1766)。なお、キン
スジも近年カナリア諸島の浅海から記録されており、両者の
遺伝子の比較を含めたこれからの研究が期待される。