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本種は謎の多いキヌヅツミで、シュスヅツミとの区別が分かり
にくい。原記載では、殻は乳白色で薄く細長い紡錘形で模様
はない。螺糸は微細でやや明瞭。殻口は下方で大きく開き、
外唇は肥厚するが薄く、下方で弱い角を作る。前後管溝は細
く尖り、ほのかに黄色に染まり先は斜めに遮断したようになり
やや反る。滑層瘤はないがわずかに軸芯状のものが現れる
とある。この個体では胴がよく膨れ、前後管溝の形状に違い
はあるが、その他は合致すると判断してここにあげた。ただ、
よくわからない部分もあるため、一応cf.としておく。日本・フィリ
ピンに分布。軟体やホストは不明。
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