2010.7.10〜12 南紀オフ貝2010
     〜梅雨空の妄想編
 お馴染み南紀オフ会も今年で9回目。くだまき会長のコーディネートのもと(今年もありがとうございました)、今年も南紀に全国から強者が結集した。いつもは海の日がらみの3連休なのだが、今年は潮回りの関係で1週間早まることとなった。おなじみ三咫烏副会長の不参加は残念だったが、昨年に続き東西の怪人?がそろい踏み、梅雨空の元、今年も熱いオフ貝が始まったのであった…。
第1日目〜2010年7月10日(土)  「それぞれの妄想鹿の子、それぞれの現実」
 前日午後、職場を飛び出し、静岡県内の豪雨・愛知県某所の渋滞を乗り越え、ぎりぎり12時前にK本入りした私(どうやらK本某所では先乗り2名(U&舟さん)およびくだまき会長による怪しい宴が行われていたそうだが…)。

 朝起きると束の間の梅雨の晴れ間、なる状況で晴れ。波は2.5mの予報だったが、平気な所は平気だろうと高をくくって集合場所へ車を走らせる。

 8時半過ぎ、駐車場に入るやいなや目に飛び込んだのは、怪しげな身振り手振りをしつつ駐車場奥で屯す一団。…もはや言うまでもなく、であった。


 若干後になったきつきつぼさんを待って朝この場に集いし猛者は8名(くだまき会長・百舌鳥さん・不如帰さん・舟さん・Uさん・あさきちさん・きつきつぼさん・私)という、近年にない異例の多人数スタート。再会を祝した後、潮の状況(干潮は10時過ぎ)その他を勘案して5分で衆議一決、O海岸へ向かう。(なお、Aさんは9時半ごろ磯採集組に合流)

 磯採集組と潜り組にわかれ、潜り組(百舌鳥さん・不如帰さん・あさきちさん・私)は早速延々たる海岸線の行軍を開始。海亀の死体を冷やかしつつ、「イラモの楽園」として名高いPポイントに到着した。案の定?このポイントは波も穏やか。取りあえず一同の関心は昨年の「鹿の子祭り」がどうなっているか、ということ。軽口もそこそこに、妄想を現実に変えるべくそそくさと着替え終わった順に入水する。メガネを外し忘れた私は最後にエントリーすることに。やはり全員目の前の祭りポイントの浅場へ。

 さて、海中の具合は如何に?水はまだやや冷たい。手前側はうち続く雨の影響か濁りが結構あったが、かなり限定的。超浅場でも問題なく探索できた。大潮の大引き故に汀線あたりの転石にもイラモが見えるほどだったが、「宝貝はイラモによって守られている」との格言を胸に、皆もくもくと探索を開始。
…粛々とポイントへ向かう男たち。磯組・潜り組連合軍。
 
…ツマムラサキメダカラ。どうも巡り合わせが悪くて生貝には出会えなかった。
鮮やかな外套膜が美しい。
 
 
…トサカにうもれるウサギ発見。
 
…正体はコダマケボリ。この浜では2個目。
 
…Pポイントにて皆さんのお宝収穫。ちなみに生樽はあさきちさんのサイトでお楽しみ下さい(笑)。
 
…Aポイント。今年もまた満潮・大波。うーむ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…やりましたクロハラダカラ!画像は左からクロハラ・クチムラサキ・ホシキヌタ。右二つは参考としてすぐそばで拾ったもの。
 
…2010不如帰印新作漁火ライト。昨年度発表された一作目と似ているが、ライトがロシア製からアメリカ軍仕様のものにグレードアップ。なお、引き続き生活防水のため、水中で使用する場合は果実酒用広口瓶に入れることが不可欠らしい(笑)。
 
…不如帰印新作ライトのバッテリー。バッテリー自身にも照明がついている。なお、このバッテリーを使ってのライトの使用時間は約2時間、らしい。
素朴な疑問 孱音間で漁火できるのか?」
素朴な疑問◆峺の直進性はすごいのだが、磯でそんなに遠くを照らす必要があるのだろうか…」
 
…取りあえず目の前にあらわれる手頃な転石を返していく。浅場らしく、ハナビラ・オミナエシが連発。しかしカノコはおらず。ふーむ…。
 
 嫌な予感にかられつつ、かなり大きめの石を返したときだった。裏面からぽろりと小さな姿が砂煙の中へ消えていく。一瞬メか?と思ったその時、腹からちらりと見えた鮮やかなオレンジ色。
 
 砂煙の中、落ちていったであろう場所を見据える。もどかしく待つこと数秒、その姿をあらわした。
 
 
 
ツマムラサキメ!
 
 
 
 巡り合わせが悪く、打ち上げばかりでなかなか出会えなかった貝。取りあえず来た甲斐はあったか。強欲モード発動!
 
 さらに進んで昨年スソムラサキを採ったあたりへ。石ごとに大小様々のイラモ群体が取り付いているというステキな状況。そっと返しては戻して遁走、を繰り返す。アヤメ1を追加。この辺はヤクシマ・ハナビラが濃い感じ。
 
 
…時計を見るとそろそろ干潮も近い。せっかくなので沖目の根を目指し、ソフトコーラルでウサギ、を目論んで進出する。根回りはさすがに流れがきつく、体が振り回される。トサカ類は結構な繁茂ぶり。順にかき分けながらついでに下に隠れている宝貝も見ていく。ハナマルが多い感じ。肝心なウサギ類はなかなか出会えぬ中、十数本目のトサカに小さな白い姿を発見。その横には若い貝も。外套膜を出していたのですぐにわかった。コダマケボリ!
 
 何枚か写真を撮った後、成貝をゲット。この浜で2個目。よしよし。その後はトサカを見つつ、再び浅場方面へ。イラモの反撃をかいくぐりながら?転石を繰り返す。良い感じのカモン
とアヤメを追加。水温のせいか寒気を感じてきたのでここで上陸。
 
 百舌鳥さんはエダカラ、あさきちさんはナシジ、不如帰さんはスソムラサキほか多数。とにもかくにもそれぞれが良い物をゲットし、このポイントの優秀さを証明することとなった。
 
…しかし4人の意見は一致した。カノコは…ここにはもういないのでは、と。
 
そうこうしているうちに、きつきつぼさんが磯組から転進してあらわれる。カノコをあきらめきれぬあさきちさんと私は、潜りでは調べられぬ波打ち際の転石を開始。小型のハナマルが次々とあらわれる、ふーむ…と思っていると浜を急ぐあさきちさんの姿。どうやらもう一本行く様子。着替え場所を見ると誰の姿もなく、それではと私もフィンを再着装して入水。先ほどは見なかった別の浅場転石に。何かめぼしい追加はないかとイラモを恐れず探索を続けたものの、お馴染みさんばかりでキープ品はなし。浜へ上がってみるとあさきちさんのにこにこ顔。さては、と思っているとやはり今年も出ました、生樽大小2丁。こちらは今年も湧いていたようだ。お見事!きつきつぼさんもクチベニアラフデFD、不如帰さんもキバタケ(ヤドカリ入り)をゲットされておりました。
 
 その後、磯組潜り組は例のここしかないレストランへ集合、めいめい腹ごしらえをして午後の動きを相談。あくまで潜り組(あさきちさん・不如帰さん・私)はお馴染みAポイントへ、他の皆さんは打ち上げ聖地Xポイントへ移動した。
 
  さて15時過ぎに到着したAポイントを眺める潜り組3人はおもわず失笑。
…満潮もあって昨年以上の荒れ具合。かろうじて潜れそうな入り江にチャレンジしたが濁りもひどく、私はお呪いでナツメモドキを手にしたが、結局リリース。あさきちさんも早々に揚がられ、残すはあのお方のみ。雨も降り始める中、戻ったあのお方の袋の中身は…お馴染みメンバーの他にクチムラサキ(若干オーバーキャスト)。さすが…。
 
 まだ時間はありそう?だったので、不完全燃焼気味の我々はCポイントへ打ち上げ狙いに赴く。早足で岬の先端に降り立った3人。
 ただし打ち上げられた貝は見るからに白っぽく最近更新されていない感じ。若干失望しつつ、歩き始める。何となくあさきちさんは若干左目へ、あのお方は右側波打ち際寄りへ、そして私は右側だがやや上側へ。この選択が大きな分かれ目となった。
 
 
 
 
 
 
…チャンスはいきなり訪れた。開始3分。
 
 
 
 
褐色の丸い擦れきった背中。どのみちホシキヌタだろうが、やけに丸いなと思い拾い上げて裏を返す。
 
 
…!!!!!!!!!!!!!!
 
 
 
 
 
細かすぎ、強すぎる歯。
 
やったぜ!
 
 
クロハラダカラ!!!!!
 
 
 
 
…ボロではあるが、大ヒット!5年前アミメダカラを得た縁起の良いこの場所で、また海からのお恵みをゲット出来た。
 
 
 
 そして強欲モード突入。にわかに目が血走る3人。わんさかあるクチムラサキやホシキヌタのうちあげがにわかに怪しく、何でもクロハラに見えてくる。が、そうは甘くはなく時間も迫って来て探索終了。超ガスだが大型のヤナギシボリを追加して撤収した。
 
 
 
 
…さて宿に戻った我々は(雀さん・@メダカラさんも合流)、その後宴のための買い出しに(なお、近道して駐車場に出よう、と非常口とプールの入り口の扉を勝手に開けたのはあのお方です)。超高級昆虫風スーパーで鮨をはじめ好き勝手な物を買い込んだ我々は、昨年と同じ高台にある秘密の会場になだれ込み、くだまき会長のご発声で宴は始まった。
 
 
 
…各自自慢のお宝や議論、はたまたマル秘写真に写ったある女性を見てやっかみの声も飛び交う中、やはり今回も登場したのはあのお方の新作漁火ライト。去年と同じような感じだったが、ロシア製からさらにパワーアップしたアメリカ軍用モノの電灯を使用、というのがウリらしい。もはや直視不能な白光、そして理不尽な価格(ライト×2でvercoi lentiginosaが買えます)に今年も呆れるのみの一同。23時近くに強制終了するまで、例によって一同下を見ながら宴は続いたのでありました。
 
 
 
 会場からの帰り道、スイッチの入ってしまったあのお方は、あの危険ライトを振り回し、遠くの森や鉄塔、果ては遙か彼方のホテルの壁を照らしはじめ、優秀な光の直進性をアピール。周囲は徐々に「知らん人だもんね」的距離を置きつつ、宿への道を急いだのでありました。
 
                    (つづく)