2005.7.9
(神奈川・X海岸)
…ついに7月、昨年・一昨年と7月の頭はツグチガイ狙いでX海岸に出撃しており、何となく自分の中で恒例化していると思いつつ、今年も行ってみようと車を走らせる(よくよく考えると、初めてこの海岸で生ツグチを初めてGETしたのがもう15年前か…うーむ)。今にも泣き出しそうな空のもと、渋滞を微妙にかわしつつ2時間弱で到着。潮回りは中潮で干潮30cm、気温・水温はともに23℃ほどか。前回の潜り後ひどい風邪に見舞われたので、少し着込んで磯に下りる。
 
 おなじみのお気楽ポイントに到着し、早速入水。
干潮まであと1時間。潜ってみると海藻が思ったより繁茂しており、なかなか探索しづらい。とりあえず昨年収穫のあった沖よりのエリアへ。
  とりあえずなじみの場所のソフトコーラルは、台風や寒さにも無事だったようでほっとしつつ、探索開始。…ところが、いっこうに見つからない。首をひねりつつ潜水を繰り返すが…全くなし。どうなっているんだこれは??メーター級のウツボと睨めっこすること三度、ぞっとしない展開。
 
 今年はだめなのかな、と思いながら岸よりのエリアへ。半分あきらめ気分でショボ目のイソバナを触ろうとした時、赤い枝の間に白っぽい肉?のようなものがちらりと見える。???と思いつつしげしげと見るとこれが正解。ツグチガイの腹足の裏が見えていたのだった。ようやく1つめゲット。
 
 一個見つけると後は続くもので、この後結局岸よりのエリアで4つ(小さいの数個は見送り)追加。その後、タカラガイをねらって水中転石めくりに励んだが、メ1が転げ出たのみ(リリース)。全くタカラガイの薄い浜である。探索開始から2時間、いい加減潮も上げはじめ、体も冷えてきたので上陸する。それにしても今年のツグチの住み処は、去年とは正反対で岸よりのエリアばかりであり、何か小悪魔に振り回された気分である。
 
  まだ時間に余裕があったので、もう少し広範囲の浜を偵察することにし、釣り人がちらほら見える岬突端のエリアへ。途中もゴロタ石の浜になっておりはなはだ歩きづらい。潜りでイケそうなポイントは若干あったものの、ゴロタ中心で潮だまりは少なく、お宝の匂いは薄そう。メすら見かけない。めげつつもゴロタ石の間の打ち上げを見ていくと、カモン(超ボロ)大きめのクチグロキヌタ(ボロ)を発見。何か微妙な気分で周囲を探索し、妙に老成したチャイロキヌタ(これもボロ)を拾う。いい加減飽きてきたところで、10m先からでも臭ってくる香水おばさんが近くまで来たので撤収。うーん、よくわからん浜だ…。
 
 車に戻って着替えたところで豪雨沛然。すでに夕刻、手首に食らったイラモらしきカユカユをかきむしりつつ、渋滞にはまってしまった帰路でありました。次は9月にでも…??
…ツグチ嬢逃走を図るの図。プラスチック容器は落ち着かなくてどうもお気に召さないらしい。せかせかと動き回る。
 
…まず水中から出ることは自然ではほとんどなかろうが…。
 
…マクロレンズで頭部腹側からのアップ。おちょぼ口とかわいい点目、紅白の触角。
 
…にぎやかしにもならない打ち上げ。左クチグロキヌタ(43mm)、
真ん中・右チャイロキヌタ。真ん中程度のよく老成したものでピカピカのなら喜んで拾うのだが。