2006.8.9 (神奈川・A海岸)
…8月最初の大潮、ということで狙っていたところが、思わぬナルト3姉妹の来襲で潜りは無理。関西に向かってきた7号がいきなりカーブして関東に向かう始末で、せめて台風後の打ち上げにでも、と気を取り直す。
 
 さて朝起きてお天気情報を見たら、7号は勢力が弱まり、波高予想も2.5mほど。午後には房総沖に抜けるらしいとの予想でちょっと行って見るかと車を出す。途中激しい雨に降られること数度、弱いとはいえ台風は台風か。しかし風はさほどではない。
 
車の中から見える海はさすがに不機嫌な濁り色、沖には白波。途中の浜には早速というか拾いもの狙いの人々の姿もちらほら見える。
 
人気のない駐車場に車を止め、アカテガニ1と睨めっこしつつ三点支持で降下、まずP浜に降り立つ。一通りチェックを入れたが大物はなし。浜上部の貝だまりが引き波でばらまかれた感じ。
 
 
 
 
…果たしてどうかと一番良さそうな中央の貝だまりから細かく見ていく。ときおりぱらつく雨にめげず探索していると見覚えある絣模様が目をよぎる。ここでは4個目となるのか、ヒメホシ幼貝。今までの中ではもっとも大きい。よしよしと思い探索続行…があとは続かず。どうもこの状況では過去の遺産しか当てになりそうになく、1時間ほど探索した後、転進を決めてよじ登る。
 
…続いてさらに南よりのポイントに移動。だんだん潮が満ちてきているので、スピルラ浜を後回しにして先の浜に向かう。そこはかとなく良い感じの貝だまりがあったが、さすがに拾いやすい浜だけに獲物はほとんど皆無。お約束のクチムラサキ1個をキープしたのみで退散。
 
…今度はスピルラ浜。普段は全く何もないが大荒れの時のみ面白いポイント。この程度の荒れ具合ではどうかなあ、と思って石を飛び越えて入浜。すぐピンクっぽい二枚貝があったので桜貝か?と思いつつくもハズレ。んなわけないかと思ってふと横を見ると、もう一つピンク色の貝。今度は丸い。南紀でお馴染みのあの形、ちょっとわくわくして取り上げる。
 
…お!
 
テンロクケボリ
 
この海岸では自己初。いるんだなあ。やっぱり荒れると面白いねここは。
これで久しぶりに「やや強欲モード」に入り、周囲を探すが後は続かず残念。沖でサーファーが波と戯れているのを見つつ移動。落水したら岩に引っかかって危なそうなものだが…。
 
結局バーベキュー浜(さすがに今日は無人)を越え北寄りの浜で細かく探索したが、6月のようにおいしいものはなく、潮もかなり満ちてきたので手仕舞とする。
 
…取りあえず初物をゲット出来たので来た甲斐はあったか。ここでは生ツグチを見付けるのが一つの目標で、イソバナ繁茂ポイントをいくつか見付けているのだが、もう一つ新たな目標が出来た。トサカもぜひ探さねば。取りあえず波がおさまるのを待って一潜りしてみたいものである。
 
   
…左からヒメホシ幼貝、クチムラサキ、テンロクケボリ。これ    …模様が消えかかっているが、大きさと点の様子から
らもまた先日のアミメ同様、ところ変われば…の貝である。    テンロクケボリとみたが。大きさ14.5mm、結構立派。