2008. 11. 15  (神奈川・K海岸)  
…夏以来もろもろあって動けず、季節ははや初冬。漁火の季節となってしまった。やらねばならぬことは様々あったが、取りあえず置いて海へ向かうべく、ウェーダーやらライトやら漁火グッズを久々に引っ張り出す。天気は雲が出てきてはいるが何とか持ちそうな気配。気温も高く波も静かそうで絶好のコンディション。

 前回の日記で水没したデジカメであったが、修理の窓口であれこれ空とぼけているうちにめでたく無償修理となり、無事に手元に戻ってきた。よかったよかった。

 現地に到着したのは21時半。干潮まであと3時間ほど(中潮)。車を止めて海を眺めると、波も穏やか。磯物狙いらしき先客のライトがチラッと見える。

そそくさと着替えて久々の海へ。まだ干潮まで間があるので、ライト片手にやや高い位置から探索開始。岩の隙間や棚の下をのぞき込んでいく。…っと、開始早々緑灰色の外套膜が浮かび上がる。取りあえず確認のために引っ張り出す。
…ナツメ若貝。確認のためつついて殻を出している。
 
…キイロも着いてました。
 
…上の矢印が小穴。ここから引っ張り出した3個体。右ナツメ、左上クロ、左下ハチジョウorヤクシマ??
 
…裂け目の奥にて発見、ハチジョウ幼貝1つめ。大きさは4cmくらい。
 
…2つめ?裂け目の奥の奥にある穴に入っているのでピンセットの先が届くのみ。模様からしてハチジョウっぽいが。
 
…これまたハチジョウか。3つめ。こちらは岩の窪みにあっさりとはまっていた。
 
 
…ナツメモドキ若貝。大きい。今年も来ていたか。さらにすぐ近くの岩穴で同じサイズの若貝をもう一つ。ふむ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…さらに数歩先の小穴でキイロ幼貝。よしよし。
 
その先でナツメ若貝、さらにハナビラ成貝。次いでハナマル成貝。次々と南方漂着系?が顔を出す。良い傾向だ。
 
…写真をぽちょぽちょ撮りながらさらに探索続行。ハナマルは結構しっかりとした成貝が多い印象。着いたのが比較的早い時期だったのか…?
 
 
 
 
 
 
 そんな中、とある小穴をのぞき込むとナツメの幼貝が見え、さらに何やらいろいろ詰め込まれている?気配。写真を撮った後、ピンセットで一つずつ引っ張り出す。ナツメ幼貝をどけるとあらわれたのは例によってボケた感じの外套膜。よし、クロ(亜成貝)。その隣はハチジョウかヤクシマっぽい(?)幼貝。さらに奥にナツメ幼貝×2が潜むのが確認できた。見た目は何の変哲もない小穴なのだが、時々こういうことがある。うーむ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 小穴探索を終え、すぐ横の岩の割れ目をのぞき込むと、今度はまごうかたなき絣模様が目に飛び込む。ハチジョウ幼貝!かなり奥だったので、無理につまみ出さず写真だけにしておく。今年も無事来ていたか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
…この後、周辺でハナマル成貝多数・ハチジョウ幼貝2・クロ亜成貝2・ナツメ幼貝2・ハナビラ成貝1を確認できた。
 
状況から密かにホシダカラを期待していたのだが…。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さらに北側に回ると、今度はオミナエシとメ・ハナマルの乱れ撃ち(たまにシボリ)で他のお宝は姿なし。チャキヌ・カミスジは結局確認できず、ホシキヌタは幼貝を見たのみであった。
 
 
 
 
 
 
 
…今年は南方系やや優勢…なのか??クチムラサキやホシダカラあたりにも淡い期待を持たせる漁火行でありました。