2010. 3. 6  (神奈川・J島)  
 ここのところの仕事ラッシュにいささかうんざりしていたので、この週末は何とかしようと画策して朝起きてみると…篠突く雨。どうしようかと海況を見ると干潮35cm。これは捨てがたいなあ…と迷いつつ仕事に向かう。

 昼に仕事を終わらせて車に乗ると依然雨模様。雨着を降ろしてしまっていたので、迷ったが取りあえず海へ向かうことにする。A海岸短時間勝負を目論み、高速へ。空も明るくなり始め、小降りになってきたのでよし、と思っていたら…

 高速を降り、A海岸への道をたどるとまたもや強まる雨。まいったなあ、と思いつつ駐車場に入ろうとすると、今日は有料の日。短時間勝負だというのに。不当な高価格&強雨にうんざりしてUターンする。さて、どうする?

 N海岸やK海岸もどうかと思ったが、あまり食指が動かず。いっそのことJ島で先だってのリベンジ(波が高くて入れなかった浜)をしようかと一路南下する。野良猫が集う駐車場に乗り入れ、少々着替えて傘を手に、浜へ。雨は依然として降っている。風がそれほどなく、気温も高めなのが救いか。

 上から見ると波は穏やかで、潮は大きく引いており、問題なさそう。よし、と階段を下り件の浜へ突入。当然の如く無人。雨が降りそぼる中、探索開始。

 …20分後。強まる雨の中、ようやくニセサバ1を発見。ふーむ…。ロケーション的に荒磯のようでありながら、小磯っぽい貝が多いこの浜、ウサギ関係は現れず。この後、クロをポツポツと拾いあげたのみ。雨の中、潮が上げてきて戻れなくなるのもいやだったので撤収を決定。岩を伝って階段へ戻る。すぐ近くの貝溜まりを眺めていたら、にわかに雨が小降りに。ここで色気が出てA崎へ転戦してみることに。途中の広場は良い陽気なら家族連れでにぎわっているのだが、本日は群れなすトンビどものみ。ふん、今日は餌は持ってないぞ。

 A崎へ。この雨の中、磯の先端に釣り師2名。貝溜まりは無人。先端部のここはやはり風がきつい。また降り出したらとっとと撤収しようと中央の貝溜まりへ。探っているとネジガイ。何となく拾ってしまう。すぐにツマムラサキメダカラ1、ガス。



「ガスですが 下から読んでも ガスですが」



…お宝歌留多を作った時、没にした歌が不意に頭によみがえり、いい加減にしろと脳内突っ込みをして先へ向かう。続いてテンロク、と思ったら半分に割れていた。スルー。どうもこのあたり、本日先客があったであろう執拗な耕作跡が点々と見られる。ふーむ…。

 このあと、先客が探索していなさそうな低潮帯の貝溜まりをあちこちつついたものの、その後は収穫なし。再び雨が降り始め、強風に乗って横殴りになってきたところで撤収決定。無人の散策路をとぼとぼと猫駐車場へ戻ったのでありました。






 
…本日の収穫。左上段クロ×3、ツマムラサキメ。下段ネジガイ、ニセサバ。クロは年々当地でよく見かける貝になりつつあるな、と思う。