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2013年 8月19日(月)  神奈川・X海岸
 南国修行を終えた男が次に向かったのは、恒例X海岸ツグチ詣。とはいえお盆付近は相当な人出が予想され、道路も尋常でなくなる様相のため、潮回りの良くなる明けに狙いを定めていた。
 
 出発したのは8時半。今日は干潮は9時半過ぎで、本格的に上がり始めると怒濤の流れを生じて荒修行と化すこのポイント、急がねばならない。お盆明けのためか妙な工事も多く、意外に時間がかかり、駐車場に滑り込んだのは10時過ぎ。あたふたと準備をしてすぐに浜へ。天気は快晴、風は午後から強くなる予報だが、今は大丈夫。
…これは最後に撮ったのでかなり上げ模様。
 
…サンゴイソギンチャクか、大繁茂。
 
…上げ始めると海藻の屑やらが漂い始める。
 
…さりげなくトサカに潜んでいる…
 
…テンロクケボリ。
 
…ツマニ。フォトジェニックな外套膜。
 
…この浜で今まで見つけたウサギがそろい踏み。
 
…浜へ下りるとさすがに人もそこそこ。見渡すと外からの潮が入り始めているのが見える。
 
 早速入水。海水温はここにしては温かい感じ。とにかくまずは沖目から。手前にちらちらするイソバナはスルーして先へ。ポイントに着くと取りあえずはまだ静穏。すぐにツグチ1。よしよし。さらにいつものところのイソバナをのぞくと大ぶりのツグチ。まずは健在のようだ。取りあえず沖目の巡回コースをざっと一周。ポツポツとツグチ。ところどころトゲトサカも育っており、他のウサギにも期待が持てるか。
 
 さらに、岩が棚状に突き出しているところの下側をのぞき込むと、イソバナがかなりの繁茂っぷり。その奥の砂の上にオミナエシが鎮座している。FDか、と思って手を伸ばすと生貝。おやおや。
 
 そっと戻して探索続行。2巡目は目星を付けた部分を細かく見ていく。トゲトサカも目を寄せて見ると、テンロクケボリの若貝が登場。よしよし、元気で成長しろよ。
 
 
 
…と、ここでにわかに流れを感じ始める。そろそろ本格的な上げらしい。一旦浜側へ戻り、一回り巡回してみる。
 
 こちらもそこそこ潮が動き始めている。岩の間や下をのぞき込むとイソバナがちらほら。ツグチ幼貝もぽちぽち。ラフな探索ではこんなモノか。
 
 そうこうしているうちにかなり流れを感じてきた。沖目で気になった場所が一つあったので、
急いでそちらへ。予想通りかなりの急流が生じ、体を支えるのが難しい。底にはいつくばるように見ていくと、そこそこのトゲトサカが2体。見ると手前側の方がやや傷みがある。これは、と見るとすぐに突起に化けた大粒のテンロクケボリを発見!これは良く育った成貝。 よしよし。
 
 テンションが若干上がったが、潮もいよいよ上げてきている。海藻のくずや泡も混じって先が見にくくなってきたので、再度浜側へ戻る。
 
 
 
 
 探索再開。すぐに岩の下側にホシキヌタ。いつ見てもここのは、背中にいろいろと巻き込みが多い。そっと戻して前進。二回り目はツグチを数個体見つけることに成功。
 
…大分潮が入ってきて近場でもかなりの流れを感じてきた。時計を見ると12時過ぎ。そろそろ厳しくなってきたが、近場でまだ見ていないところもあったのでそちらへ。
 
 流れに翻弄されつつ岩の間を見ていく。すぐツグチ1。…と、息継ぎのために上がろうとした刹那、イソバナの枝に気になる影がちらりと見えた。
 
 
 
…これは?
 
 
 
 
再度潜水して目を寄せる。が、何も見あたらない。気のせいか??…いや…。
 
 
もう一度息継ぎをして潜水。…と、イソバナの横で、流れに揉まれて往ったり来たり漂う赤く細長いものが。あわてて手を伸ばしてゲット。やはりこれであったか。
 
 
 
 
 
チヂワケボリ!(ドラゴン?)
 
 
 
 
よしよし。3年ぶり。
 
 
さらに先へ。しかし流れはますます強まり、いつの間にか荒行となる。揉まれながらも探索続行。すぐにもじゃもじゃの海藻がからみついたしょぼいイソバナのうらに、また別のウサギがこれまた3年ぶりに登場。
 
 
 
 
 
ツマニケボリ!
 
 
 
 
…ちょっと寸詰まりの可愛い個体。よしよし。
 
 
 
 
 
…と、ここでさすがに荒行モードも疲れと酔いムードで体が限界に。かなり満ちてきた浜へとはいずり上がる。今回は後半かなりの荒行となったが、この場所で今まで採った種類が一通り飛び出し、楽しい探索となった。