時間は11時半過ぎ。いい感じのモノが出れば粘っても良かったのだが、無駄に終わりそうな感がありあり。移動を決意して南側の浜へ。
このくらいの潮だと海水につからずに行くには岩壁横切り技を使わねば、と思っていたが、案の定の展開。慎重に足場を選んで5分後浜へ着陸。
浜をぐるっと見渡すが貝溜まりがさらわれて広がった感じでどうも…。いい感じの時もなかなかいい思いができない浜なのだが、この様子に長居を断念し、一回りして再び岸壁経由で元に戻る。うーむ。
さてどうするか…。時間は昼過ぎ。P浜か、とも思ったが、これからは満ちる一方だし厳しいかも。N浜を久々に覗いてみようか、と思い車に飛び乗る。
十数分後、N浜の入り口が近くなったが、どうも気乗りがしないので気分に任せてそのままスルー。結局P浜へ向かうことにする。どうも情緒が安定しないなあ。
駐車スペースに車を入れ、陽射しも温かかったので上着を付けずに浜へ。久しぶりにメインのルートですんなりと着陸。しかし、岩に囲まれた日陰の浜なので結構寒い。鼻水が出そうになりあわててマスクを装着する。
さて、浜の表面を奥へと見ていく。中程でクチムラサキの幼貝。ついこの間落ちた感じ。納得しつつクチグロの幼貝、さらに久々のヤナギシボリ。取りあえず来た甲斐はあったか。一通り見た後で貝溜まりを掘りながら前進。クロ・ナツメモドキと口だけクチグロがちらほら、ハツユキの若貝が目立つ感じ。キイロやハナビラの若貝は少ない。さらに浜の中央に忽然とビワガイが登場。割れ物の多いこの浜で、薄手の貝がそのまま揚がるのは珍しい(ヒビは入っていたが)。
潮が明らかに上がり始めたので手前の貝溜まりへ移動。いい感じの時ほどそうでもないポイント。ヤクシマ幼貝、続いて久々のアヤメ。その後結構がんばって掘り返したがあとは続かず。最後に洞窟の中よりに、今シーズンのものらしい割れたヒメホシ若貝1を発見。ここでこのポイントは手仕舞いとし、人のいないタイミングを見計らい素早く崖を登って戻る。
その後、北の浜やスピルラ浜、さらに南の浜を覗いたが、ヤナギシボリの破片を見つけた位でこれといった収穫はナシ。久々に随分距離をこなした打ち上げ採集行となったが、何とかそれなりのモノが見られてよかったかな。